Linus Paulingは今も生きている – ビタミンCが幹細胞機能を調節し、白血病の進行を抑制することが突き止められる

Linus Paulingは今も生きている – ビタミンCが幹細胞機能を調節し、白血病の進行を抑制することが突き止められる

幹細胞代謝についてはよく知られていないが、University of Texas (UT) Southwestern (CRI) のChildren’s Medical Center Research Institute の新しい研究で、幹細胞が異常に高いレベルのビタミンCを吸収し、そのビタミンCが幹細胞の機能を調節し、また、白血病の進行を抑制することが突き止められている。CRIのDirectorを務めるDr. Sean Morrison は、「体のアスコルビン酸塩 (ビタミンC) 量が少ないとがん発症リスクが高まることは知られていたが、その理由についてはよく分かっていなかった。今回の研究で少なくとも造血系については幾分か解明することができた」と述べている。代謝分析にはかなりの数の細胞を必要とするが、一方で組織内の幹細胞の数は非常に少ないことから、これまで幹細胞代謝の研究は困難だった。


 
2017年8月21日付Nature誌オンライン版で発表された研究の過程で開発されたテクニックにより、幹細胞のように非常に数の少ない細胞でもごく普通に代謝量を測定することが可能になった。このテクニックの採用により、骨髄の全てのタイプの造血細胞がそれぞれ独特の代謝特性を持っており、栄養の摂取と利用に違いのあることが突き止められた。幹細胞の主要な代謝特性の一つとして、並外れて多量のアスコルビン酸塩を吸収することが挙げられる。

研究チームは、幹細胞の機能にアスコルビン酸塩が重要なのかどうかを突き止めるため、グロノラクトン・オキシダーゼ (Gulo) 欠乏症のマウスを使って調べた。Guloは、人間を除き、マウスを含めたほとんどの哺乳動物が体内でアスコルビン酸塩を合成するために必要とする酵素である。この酵素を持たないGulo欠乏マウスは、人間の場合と同じようにアスコルビン酸塩を食物を通して外から摂取しなければならなかった。このテクニックにより、マウスのアスコルビン酸塩摂取を厳密に管理し、マウスのアスコルビン酸塩量を健康人の約5%と同じレベルに保つことができた。

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Edited by Michael D. O'Neill

Michael D. O'Neill

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