免疫応答を自在に操る?次世代ワクチン開発の鍵はLNPにあり

免疫応答を自在に操る?次世代ワクチン開発の鍵はLNPにあり

免疫応答を自在に操る?次世代ワクチン開発の鍵、LNPの役割を解明 mRNAワクチンで一躍有名になった「脂質ナノ粒子(LNP)」。これは遺伝情報を細胞に届けるための小さな運び屋ですが、私たちの免疫システムがこの”運び屋”自体にどのように反応するのか、その詳細はまだ謎に包まれていました。この度、ベルギーの科学者たちが、免疫の司令塔である「樹状細胞」が、このLNPに対して特定の応答を示すことを発見しました。この発見は、より安全で効果的な次世代ワクチンの開発につながる可能性を秘めています。この研究成果は、2025年8月26日に学術誌「Cell Reports」に掲載されました。 論文のタイトルは「Lipid Nanoparticles As a Tool to Dissect Dendritic Cell Maturation Pathways(樹状細胞の成熟経路を解析するツールとしての脂質ナノ粒子)」です。 免疫の司令塔「樹状細胞」と運び屋「LNP」 樹状細胞は、ウイルスや細菌などの脅威を最初に検出する免疫細胞の一つです。これらの細胞は、免疫システムの”兵士”であるT細胞に警告を発することで、免疫応答の調整役を担っています。しかし、樹状細胞は常に同じように反応するわけではありません。ある時は免疫システムを穏やかでバランスの取れた状態に保ち(恒常性的)、またある時は全面的な免疫攻撃を開始します(免疫原性的)。 これまで、特にワクチンに対して、樹状細胞がこれらの異なる応答をどのように使い分けるのかは、ほとんど知られていませんでした。 VIB-ゲント大学炎症研究センターのソフィー・ヤンセンス教授(Sophie Janssens)が率いる研究チームは、ゲント大学、VIBシングルセルコア、ブリュッセル大学の共同研究者らと共に、mRNAワクチンで利用される技術である脂質

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Edited by Michael D. O'Neill

Michael D. O'Neill

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