イソギンチャクの再生能力が明らかに! 全身の組織を調整し元の形を回復する仕組みとは?

サイエンス出版部 発行書籍
驚異の再生能力!イソギンチャクが負傷後に元の形を取り戻す仕組みを解明 生物は ホメオスタシス(恒常性) を維持することで、環境の変化に対応しながら安定した内部状態を保つことができます。しかし、ドイツ・ハイデルベルクにある欧州分子生物学研究所(EMBL) の アイッサム・イクミ博士(Aissam Ikmi, PhD) の研究チームは、ホメオスタシスが 体の形そのものを再構築する能力にも関与 していることを発見しました。この研究では、驚異的な再生能力を持つ ヒメイソギンチャク(Nematostella vectensis) に着目し、負傷した際にどのようにして元の形に戻るのか を解明しました。研究成果は、2024年11月29日付のDevelopmental Cell に掲載されました。 論文タイトルは、「Systemic Coordination of Whole-Body Tissue Remodeling During Local Regeneration in Sea Anemones(イソギンチャクにおける局所的再生時の全身的組織リモデリングの協調)」 です。 イソギンチャクの驚異的な再生能力—形を維持するための全身調整機構 イソギンチャクは、頭や足を切断しても新たに再生 できる特異的な生物です。さらに、体を 半分に切断すると、それぞれが完全な個体へと再生 します。 このような生物の中には、失われた部分のみを再生し、残った体の形を維持する種もいます。しかし、ヒメイソギンチャクは 傷ついた部分だけでなく、無傷の部分も調整しながら、全体の形を維持するように再生する という点で独特の戦略を持っています。これは、プラナリア(扁形動物)や他の全身再生能力を持つ動物にも見られる特徴 です。 「再生とは、単に失われた部分を取り戻すことではなく、全体の機能を回復す
4600万以上の化合物から検索して購入/オリジナルライブラリーの構築に:AMBINTER 化合物データベース
イメージング質量分析 受託サービス
医学系国際学会における英語ポスター発表をサポートします 。
CovalX コンフォメーショナルエピトープマッピング受託解析サービス
オーファン受容体研究におけるリガンド探索や新しい疾患代謝経路の解明に:Greenpharma ヒト内在性リガンドライブラリー
アプタマーでバイオセンサー開発:抗体と比較し多くのメリット - Novaptech
Life Science News from Around the Globe
Edited by Michael D. O'Neill
バイオクイックニュースは、サイエンスライターとして30年以上の豊富な経験があるマイケルD. オニールによって発行されている独立系科学ニュースメディアです。世界中のバイオニュース(生命科学・医学研究の動向)をタイムリーにお届けします。バイオクイックニュースは、現在160カ国以上に読者がおり、2010年から6年連続で米国APEX Award for Publication Excellenceを受賞しました。
BioQuick is a trademark of Michael D. O'Neill