ストレスが2型糖尿病を引き起こす仕組みを解明!脳の「扁桃体」から肝臓への危険な回路とは?
「ストレスを感じると、つい甘いものに手が伸びてしまう」「ストレスで太りやすくなった気がする」。そう感じたことはありませんか?実はそれ、「気のせい」ではないかもしれません。最新の研究で、ストレスが脳の感情を司る部分から肝臓へと直接指令を出し、血糖値を上昇させるという驚くべき神経回路の存在が明らかになりました。この発見は、現代社会で多くの人々が悩む2型糖尿病の予防や治療に、全く新しい光を当てるものです。あなたの体の中で今、何が起きているのか、その謎を解き明かします。 掲載誌: Nature 論文タイトル: 「Amygdala–Liver Signaling Orchestrates Glycemic Responses to Stress(扁桃体-肝臓シグナル伝達がストレスに対する血糖応答を統制する)」 上級著者: サラ・スタンリー博士(Sarah Stanley, PhD)(マウントサイナイ・アイカーン医科大学 糖尿病・肥満・代謝研究所 准教授)、およびポール・J・ケニー博士(Paul J. Kenny, PhD)(同大学 ナッシュ・ファミリー神経科学部門 教授兼部門長) この研究の要点 この研究は、ストレスと血糖値上昇、ひいてはストレスと2型糖尿病を結びつける可能性のある脳内の回路を発見しました。ストレス状況下では、扁桃体から肝臓へと続くこの回路が、エネルギーを瞬間的に供給する役割を自然に果たします。しかし、慢性的なストレスと脂肪の多い食事が加わると、この回路の出力に乱れが生じ、特に肝臓で過剰なブドウ糖が産生されることを研究者たちは観察しました。長期的な血糖値の上昇は高血糖を引き起こし、2型糖尿病を発症するリスクを高める可能性があります。 この研究の独自性 研究者たちが、脳の扁桃体の中でも特にストレスに反応する「内側扁桃体」と、肝臓でのブドウ糖
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Edited by Michael D. O'Neill

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