大気汚染PM2.5がレビー小体型認知症を引き起こす仕組みを解明
私たちが毎日何気なく吸っている空気が、脳に静かな異変をもたらし、認知症のリスクを高めているかもしれない。そんな衝撃的な可能性を示唆する研究が発表されました。ジョンズ・ホプキンス・メディスンの研究チームが、大気汚染と、パーキンソン病やレビー小体型認知症との間に存在する分子レベルのつながりを突き止めたのです。環境要因が私たちの脳内でどのようにして有害な変化を引き起こすのか、そのメカニズムに迫る最先端の研究をご紹介します。 ジョンズ・ホプキンス・メディスンとその共同研究者からなるチームは、大気汚染とレビー小体型認知症の発症リスク増加との間に存在する可能性のある分子的な関連性を明らかにしたと発表しました。この発見は、環境要因がどのようにして神経変性を引き起こす有害なタンパク質の変化を脳内で誘発するのかを示す、増え続ける証拠の一つとなります。 レビー小体病は、脳内でのα-シヌクレインというタンパク質の異常な蓄積を特徴とする一群の神経変性疾患です。レビー小体として知られるこれらの凝集体は、パーキンソン病やレビー小体型認知症といった疾患の目印です。 2025年9月4日に科学雑誌『Science』に掲載されたこの研究は、微小粒子状物質への曝露とこれらの疾患の発症リスク上昇とを結びつける10年間の研究に基づいている、と筆頭研究者で上級著者のシャオボー・マオ博士(Xiaobo Mao, PhD)は述べています。マオ博士はジョンズ・ホプキンス大学医学部の神経学准教授であり、同大学細胞工学研究所のメンバーでもあります。PM2.5は、産業活動、家庭での燃焼、山火事、自動車の排気ガスなどから生じる微小な粒子です。この『Science』掲載論文のタイトルは「Lewy Body Dementia Promotion by Air Pollutants(大気汚染物質によるレビー小体型認知症の促進)
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Edited by Michael D. O'Neill

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