CRISPR治療の未来を拓く!安全で高効率な遺伝子編集ツールの新たな"運び屋"とは?
夢の遺伝子編集技術として期待されるクリスパー。しかし、その力を最大限に引き出すには、編集ツールを目的の細胞まで「いかにして届けるか」という大きな壁がありました。この長年の課題を乗り越える、画期的なナノテクノロジーが開発されました。まるで精密な"運び屋"のように、遺伝子編集ツールを安全かつ効率的に細胞の奥深くまで届ける新技術。この記事を読めば、遺伝子治療の未来が大きく変わる可能性がお分かりいただけるでしょう。 「クリスパーは医学の全分野を変える可能性を秘めています」と、論文の上級著者は語ります。「しかし、私たちが設計するデリバリービークル(運び屋)は、遺伝子ツールそのものと同じくらい重要なのです。クリスパーと球状核酸(SNA)という2つの強力なバイオテクノロジーを組み合わせることで、私たちはクリスパーの治療ポテンシャルを最大限に引き出す戦略を生み出しました。」 数えきれないほどの病気の根底にある遺伝暗号を書き換える力を持つクリスパーは、医療に革命をもたらす大きな可能性を秘めています。しかし、科学者たちがその遺伝子編集ツールを、関連する細胞や組織に安全かつ効率的に送り届けることができない限り、その可能性は手の届かないままです。 今回、ノースウェスタン大学の化学者らが、クリスパーの送達を劇的に改善し、その有用性の範囲を広げる可能性のある新しいタイプのナノ構造を発表しました。脂質ナノ粒子球状核酸と呼ばれるこの微小な構造は、Cas9酵素、ガイドRNA、DNA修復テンプレートといったクリスパー編集ツールの完全なセットを、高密度で保護的なDNAの殻に包み込んで運びます。このDNAコーティングは、その積み荷を保護するだけでなく、LNP-SNAがどの臓器や組織に移動するかを決定し、細胞への侵入を容易にします。 様々なヒトおよび動物の細胞タイプを用いた実験室でのテストにおいて
Life Science News from Around the Globe
Edited by Michael D. O'Neill

バイオクイックニュースは、サイエンスライターとして30年以上の豊富な経験があるマイケルD. オニールによって発行されている独立系科学ニュースメディアです。世界中のバイオニュース(生命科学・医学研究の動向)をタイムリーにお届けします。バイオクイックニュースは、現在160カ国以上に読者がおり、2010年から6年連続で米国APEX Award for Publication Excellenceを受賞しました。
BioQuick is a trademark of Michael D. O'Neill




