週3回のフライドポテトで糖尿病リスク20%増。全粒穀物への置き換えが鍵

週3回のフライドポテトで糖尿病リスク20%増。全粒穀物への置き換えが鍵

「ここでの公衆衛生上のメッセージは、シンプルかつ強力です。日々の食生活の小さな変化が、2型糖尿病のリスクに重要な影響を与える可能性があるということです。」多くの人に愛されているジャガイモですが、その調理法によっては、健康に大きな影響を及ぼすかもしれません。特に、人気のフライドポテトが、ある生活習慣病のリスクを高める可能性が、ハーバード大学公衆衛生大学院が主導する大規模な研究で明らかになりました。この研究は、ジャガイモの食べ方と健康について、私たちに新たな視点を提供してくれます。 研究の要点 ハーバード大学公衆衛生大学院(Harvard T.H. Chan School of Public Health)が主導した研究で、205,000人以上の成人を数十年にわたり追跡調査した結果、週に3食のフライドポテトの摂取が、2型糖尿病を発症するリスクを20%増加させることが関連付けられました。一方で、ベイクドポテト、茹でたポテト、マッシュポテトの摂取と糖尿病リスクとの間に有意な関連は見られませんでした。しかし、調理法に関わらずジャガイモを全粒穀物に置き換えることで、T2Dのリスクが低下すると推定されました。 この研究は、ジャガイモとT2Dリスクに関するこれまでで最も包括的な知見を提供するものです。過去の研究では、ジャガイモを他の食品に置き換える効果については検討されていませんでした。 研究者らによると、この発見は、より健康的な食品選択を目指す個人や、国の食事ガイドラインを検討する政策立案者にとって有益な情報となり得るとのことです。 この研究は、2025年8月6日付の医学雑誌『BMJ』に掲載されました。オープンアクセスの論文タイトルは「Total and Specific Potato Intake and Risk of Type 2 Diabetes: Results

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Edited by Michael D. O'Neill

Michael D. O'Neill

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