腸内マイクロバイオームの変化と2型糖尿病の新たな関連性
サイエンス出版部 発行書籍
特定の細菌種や菌株が腸内マイクロバイオームの機能変化や2型糖尿病リスクと関係していることが明らかに!この発見が持つ意味とは...?
ブリガム・アンド・ウィメンズ病院(マスジェネラル・ブリガム医療システムの創設メンバー)、ブロード研究所(MITとハーバード)、およびハーバードT.H.チャン公衆衛生大学院の研究者らが共同で行った研究により、特定のウイルスや細菌内の遺伝的変異が腸内マイクロバイオームの機能変化および2型糖尿病(T2D)リスクと対応していることが明らかになりました。この研究結果は、2024年6月25日にNature Medicine誌に掲載された「Strain-Specific Gut Microbial Signatures in Type 2 Diabetes Identified in a Cross-Cohort Analysis of 8,117 Metagenomes(8,117のメタゲノムのクロスコホート解析における2型糖尿病の株特異的腸内微生物サイン)」という論文に発表されています。
「マイクロバイオームは地理的な場所や人種、民族グループによって大きく異なります。小規模で均質な集団を研究するだけでは、重要な発見を見逃す可能性があります」と語るのは、ブリガム・アンド・ウィメンズ病院、ブロード、ハーバードT.H.チャン公衆衛生大学院のダニエル・(ドン)・ワン医学博士(Daniel Wang, MD, ScD)です。「私たちの研究は、これまでで最も大規模で多様な集団を対象としたものです。」
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