あなたの愛犬が農業を救う?ペットが害虫探知犬になる最新研究

あなたの愛犬が農業を救う?ペットが害虫探知犬になる最新研究

もし、あなたの愛犬が大好きなおやつやオモチャを探す遊びが、国のブドウ園や果樹園、そして森林を破壊的な侵略者から守る活動につながるとしたら、どう思いますか?実は、それが可能かもしれないのです。バージニア工科大学が主導した新しい研究により、ごく普通の人々とそのペットで構成されるボランティアの犬とハンドラーのチームが、マダラランフライという侵略的な昆虫の、見つけにくい卵塊を効果的に検出できることが明らかになりました。この昆虫は、アメリカ東部から中部にかけての農場や森林に深刻な被害をもたらしています。この研究成果は、2025年7月16日にオープンアクセス論文として「PeerJ Life and Environment」誌に掲載され、そのタイトルは「Evaluating the Effectiveness of Participatory Science Dog Teams to Detect Devitalized Spotted Lanternfly (Lycorma delicatula) Egg Masses(市民科学者の犬チームによる不活化マダラランタンフライ卵塊の検出効果の評価)」です。市民の犬とハンドラーのチームが、プロの自然保護探知犬に匹敵する検出成功率を達成できることを示した、初めての研究となります。 「これらのチームは、市民科学者とその愛犬が、侵略的外来種から農業と環境を守る上で意義のある役割を果たせることを証明しました」と、この研究の筆頭著者であり、最近バージニア工科大学の農学・生命科学部で博士号を取得したサリー・ディキンソン博士(Sally Dickinson, PhD)は語ります。「適切な訓練を積めば、飼い主は自分のペットを環境保護のための強力なパートナーに変えることができるのです。」 侵略的な害虫、隠された標的 アジア原産のマダラランタンフ

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Edited by Michael D. O'Neill

Michael D. O'Neill

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