野生の青い鳥とシジュウカラが過去に食べたものを覚え、どこでそれを見つけたか、いつ見つけたかを思い出すことができるとは驚きです!
2024年7月3日にCurrent Biologyに掲載された研究では、ケンブリッジ大学とイースト・アングリア大学の研究者らが、野生の青い鳥とシジュウカラに対して一連の記憶タスクを行い、その結果、これらの鳥が「エピソード記憶に似た」能力を持つことが示されました。この研究は「Episodic-Like Memory in Wild Free-Living Blue Tits and Great Tits(野生の青い鳥とシジュウカラにおけるエピソード記憶に似た記憶)」と題されています。
この実験には94羽の野生で自由に生活する青い鳥とシジュウカラが参加し、個々の鳥の行動を追跡するために自動化された餌容器と新しいソフトウェアプログラムが使用されました。鳥たちは事前に脚に装着されたRFIDタグを使い、餌の提供ルールに従って餌を受け取ることができました。
青い鳥とシジュウカラは、広範な食物を摂取するため、単一の経験から生態学的な詳細を思い出す能力が役立つと考えられています。ケンブリッジ大学の比較認知ラボのジェームズ・デイビス博士(James Davies, PhD)は、「これらの発見は、野生におけるエピソード記憶の初めての証拠を提供し、青い鳥とシジュウカラが以前に考えられていたよりも柔軟な記憶システムを持っていることを示しています」と述べています。
また、イースト・アングリア大学のガブリエル・デイビッドソン博士(Gabrielle Davidson, PhD)は、「鳥たちは馴染みのある環境で自然に行動しており、実験がより現実的なものとなりました」とコメントしています。
この研究は、これまで大脳が大きいカラスなどの鳥類に限定されていたエピソード記憶が、青い鳥やシジュウカラなどの一般的な鳥類にも存在することを示唆しています。
この研究により、青い鳥とシジュウカラが過去の食物に関する詳細を記憶し、将来の行動に活用できることが明らかになりました。これらの鳥がエピソード記憶を持つという発見は、他の動物にも同様の能力がある可能性を示唆しています。また、庭の餌台に食物を置くことが、これらの記憶特性の進化に寄与している可能性もあります。今後の研究で、記憶力の優れた個体がより高い繁殖成功率を持つかどうかを調べることが期待されています。
写真:タグを装着したシジュウカラ



