臓器オンチップマイクロシステムの使用で卵巣癌転移の機序解明に成果が得られた

2020
9月 16
(水)
09:00
先端診断のバイオニュース

臓器オンチップマイクロシステムの使用で卵巣癌転移の機序解明に成果が得られた

テキサスA&M大学の生物医学工学部および医学生理学部の助教授Abhishek Jain博士(写真)は、MDアンダーソン癌センターの婦人科腫瘍学および癌生物学の研究者らと協力して、卵巣癌腫瘍、血管、血小板の間の相互作用について研究を行っている。
この研究者らは、腫瘍が血管の障壁を破り、これが血小板を含む血液細胞とのコミュニケーションを可能にすることを発見した。 これらの腫瘍が血小板と接触すると、転移する可能性がある。 この共同研究の成果は、2020年7月27日にBlood Advancesのオンラインに掲載された。 この論文は「OvCa-Chip Microsystemが卵巣癌の血管内皮介在性血小板溢出を再現する(OvCa-Chip Microsystem Recreates Vascular Endothelium–Mediated Platelet Extravasation in Ovarian Cancer.)」と題されている。

以前、研究者らは血小板が卵巣癌転移の開始因子の1つであることを理解していたが、何が血小板を腫瘍細胞に導入することにつながったのか分からなかった。動物モデルでこの関係を観察するので苦労する代わりに、Jain博士のチームは新しい解決策を創り出した。それは、USBドライブサイズのマイクロ流体医療デバイス「organ-on-a-chip」だ。

このチームはOvCa-Chip(ovarian cancer chip)を設計して、腫瘍と血小板の間の生物学的プロセスを研究者がより簡単に確認できるようにした。血栓症と止血に関する国際学会へのインタビューで、Jain博士は次のように説明した。 「血管と共培養でき、血液細胞と相互作用できる。これらの相互作用について学習したら、次に、薬物がこれらの種類の相互作用にどのように影響するかを調査するために進むことができる。」

 

続きを読む
ここから先は会員限定のコンテンツです
  •      


この記事が役に立つたらぜひシェアしてください!
このエントリーをはてなブックマークに追加

閲覧(391)

バーチャル展示会:おすすめバイオ研究支援ツール



    コンスタントに高収量のライブラリーおよびシーケンス結果を得られます! 高精度の次世代シーケンシングデータを得るためには高品質なDNAライブラリーの調製が不可欠です。Enzymatics社では室温で安定な次世代シーケンサー向けライブラリー調製キットを開発しました。 SPARK DNA Sample Prep Kitには、凍結乾燥され各反応用に分けられたマスターミックスが含まれており、断片化した二重鎖DNAから次世代シーケンシング用にアダプターをライゲーションしたDNAライブラリーを調製します。もっと読む

バイオマーケットjpは、ライフサイエンス研究者・バイオビジネス関係者のための会員制サイトです。

ユーザー登録すると...

コンテンツの全文表示・コメント投稿・各種お申し込み・ダウンロード等、

様々なユーザー専用機能をご利用いただくことができます。

 

ユーザー登録は1分で完了

ユーザー登録は無料

サイト運営者

バイオアソシエイツ株式会社

バイオアソシエイツ株式会社
東京都千代田区永田町2-11-1 山王パークタワー 3F
BioAssociates.co.jp

What We Do

ライフサイエンス事業向け
マーケティングサービスを提供しています


  • マーケティングリサーチ
  • コンサルティング
  • 外部連携支援
  • 科学顧問
  • マーコム