新発見の脂質メディエーター (Elovanoids) が脳を卒中や神経変性疾患から護っている可能性
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LSU Health New Orleans, Neuroscience Center of ExcellenceのBoyd ProfessorとDirectorを兼任するNicolas Bazan (photo), MD, PhDの率いる研究グループは、傷害や疾患に反応して細胞間情報伝達と神経炎症/免疫活動を同調させる、これまで知られていなかったクラスの化学物質を脳の中に見つけた。このクラスの化学物質は、elovanoids (ELVs) と呼ばれ、オメガ3極長鎖多価不飽和脂肪酸 (VLC-PUFAs, n-3) で構成されている生理活性的な化学的伝達物質である。 また、この化学物質は細胞が損傷を受けたり、ストレスにさらされるとその細胞の要求に応じて分泌される。Dr. Bazanは、「neuroprotectin D1 (22 carbons) など、オメガ3脂肪酸の伝達物質については以前から知っていたが、この発見の目新しいところは、elovanoidsが長さにして炭素原子32個ないし34個でできていることだ。このタイプの構造を研究すれば、ニューロン回路を支えている細胞間のクロストーク、特に疾患による傷害が起きた場合に細胞の平衡状態を回復する細胞間のクロストークに関する理解をさらに深めてくれるものと期待している」と述べている。大脳皮質や海馬から採取した神経細胞の培養や虚血性脳卒中のモデルを対象にした研究グループは、elovanoidsが単に神経細胞を保護したり、その生存を助けたりするだけでなく、神経細胞の完全性や安定性の維持を助けることも明らかにした。この研究論文は、2017年9月27日付Science Advancesオンライン版に掲載されたこのオープンアクセス論文は、「Elovanoids Are a Novel Class of Homeostatic Li
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