がん細胞中の合成致死性遺伝子対判定のアルゴリズム

2014
11月 10
(月)
17:00
遺伝子研究のライフサイエンスニュース

がん細胞中の合成致死性遺伝子対判定のアルゴリズム

この20年か30年ほどの間にバイオテクノロジーはめざましい発展を遂げてきたが、がん細胞には即効致死的で、健康な細胞には無害、かつがん再発防止にも効果があるというような理想的ながん治療法はまだ夢の段階でしかない。しかし、「合成致死性」の考えがこの分野の研究者には大きな希望を与えている。2つの遺伝子の組み合わせのうち1つが抑制されても何も起きないが、2つが同時に不活性化されると細胞にとって致命的になる。この「合成致死性」が、個人に合わせたより効果的でしかも毒性の少ない治療法につながる可能性を秘めている。がんの中で特定の遺伝子が不活性であることが分かれば、それと合成致死性対をなす遺伝子を薬物を使って抑制すればそのがん細胞だけを殺し、健康な細胞にはほとんど害を及ぼさないということが可能になる。合成致死性を利用した療法は過去20年近く期待されてきたが、がんの中から実験的に合成致死性遺伝子対を見つけ出すことが困難であり、まだ実現していない。2014年8月28日付「Cell」誌に掲載された新しい研究論文は、この基礎的な障碍を克服し、がん中の合成致死性遺伝子対を判定するまったく新しい方法を提案しており、がん細胞を破壊する可能性も示唆している。

 

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    閲覧(3512)
    masokada  投稿日時 2014/11/10 9:34

    そんなに本当に上手くいくんでしょうかね。どこかに必ず例外がありそうなんだけど・・・。

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    FFPEサンプルからの高品質・高収量核酸回収フォルムアルデヒドの使用により、核酸は高領域に渡って化学修飾が生じ ます。現状の手法では、その様なFFPEサンプルからの核酸回収には高温 での処理が行われるため、その結果、核酸の分解を促進し、十分な回収結 果が得られません。 。一方、CellData Sciences社は特許のCAT5TM技術に より、より低温で温和な条件で科学的に修飾を取り除き、その結果、高収率 で高品質の核酸が得られます。 フォルマリン固定組織 ( FFPE )サンプルからの高純度DNA及びRNA抽出は 非常に困難で、その結果、回収後の増幅収率が低くなり、各解析データの 結果の質も悪くなります。 これは、フォルムアルデヒドによる対象DNA・RNA への付加や架橋反応が起因しています。従来からの回収手段は高温処理 の為に、加水分解 ...もっと読む
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