極端な寒冷環境への適応進化と特定のがん発生率の関連性が明らかに

2018
1月 23
(火)
11:00
遺伝子研究のバイオニュース

極端な寒冷環境への適応進化と特定のがん発生率の関連性が明らかに

世界的にがんの発生率が上昇していることはよく知られており、また、特定の人口集団や地理的位置で他よりもがんの発生率が高いらしいことも知られている。University of Cyrpus Medical Schoolの研究者、Konstantinos Voskarides, PhDは、「デンマークやノルウェーのように気温の非常に低い地域の人口は世界的にもがん発生率のもっとも高い地域の一つだ」と述べている。彼は、2017年12月5日付Molecular Biology and Evolutionオンライン版に掲載された新論文で新しい仮説を提出しており、それによると、寒冷地や高高地など極端な環境条件への適応とがん発生率上昇との間に進化論的な関係があるとしている。

Dr. Voskaridesは、「この研究結果で、極端な環境に有利な遺伝的変異体が同時にがんにかかりやすい原因になっているという証拠が示されている。低温や高高度などに耐性を持つ細胞がおそらく悪性化する確率も高くなるのだろう。このような効果は、ほとんどのがんは、子供も生まれてしまったくらいの年齢で発症するため、自然淘汰で取り除かれることはまずない」と述べている。この論文は、「Combination of 247 Genome-Wide Association Studies Reveals High Cancer Risk As a Result of Evolutionary Adaptation (247件のゲノムワイド関連研究を総合し、適応進化の結果としてのがんリスク増大を究明)」と題されている。

 

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