癌免疫療法を支援するために、免疫反応と腫瘍微小環境を共同で活性化するキメラ型エクソソームが開発された
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中国科学院プロセス工学研究所(IPE)の研究者らは、癌免疫療法を支援するために、免疫反応と腫瘍微小環境を共同で活性化するマクロファージと腫瘍のキメラ型エクソソームを開発した。この研究は、Science Translational Medicine誌のオンライン版に2021年10月13日に掲載された。この論文は、「マクロファージと腫瘍のキメラ型エクソソームがリンパ節と腫瘍に蓄積し、免疫反応と腫瘍微小環境を活性化する(Macrophage-Tumor Chimeric Exosomes Accumulate in Lymph Node and Tumor to Activate the Immune Response and the Tumor Microenvironment)」と題されている。 腫瘍細胞と闘うために免疫システムを強化または利用する癌免疫療法は、大きな期待が寄せられている。癌免疫療法の多くは、免疫細胞を大量に産生することに基づいている。しかし、これらの免疫細胞の機能は、固形癌における免疫抑制的な微小環境によって常に損なわれている。 これまでの研究で、エクソソームと呼ばれる細胞内のナノサイズの分泌小胞が治療薬として機能し、循環している癌細胞が主な腫瘍部位に戻る「ホーミング」能力を持つことが明らかになっている。 そこで研究チームは、腫瘍細胞から分離した核を活性化したマクロファージに導入し、生物学的に再プログラムしたマクロファージと腫瘍細胞のキメラ型エクソソーム「活性化マクロファージ-腫瘍細胞エクソソーム(aMT-exos)」を作製した。 「このキメラ型エクソソームには、MHC I分子、共刺激分子、免疫活性化サイトカインなど、さまざまな免疫成分が含まれていた。IPEのWei Wei教授は、「これらのキメラ型エクソソームは、そのナノサイズと腫瘍ホーミング分子の
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