世界初!生細胞で明らかにされたiモチーフ(ツイストノット)DNAの新構造

世界初!生細胞で明らかにされたiモチーフ(ツイストノット)DNAの新構造

サイエンス出版部 発行書籍

それはDNAだが、私たちの知っているそれではない。オーストラリアの研究者は世界で初めて細胞内に“iモチーフ”と呼ばれる新しいDNA構造を同定した。DNAのねじれた“結び目”、iモチーフはこれまで生きている細胞の中で直接見られたことはなかった。ガルバン医学研究所の新しい発見は、Nature Chemistryの2018年4月23日にオンラインで公開された。   この論文は、「I-モチーフDNA構造はヒト細胞の核に形成される(I-Motif DNA Structures Are Formed in the Nuclei of Human Cells.)」と題されている。私たちの細胞の奥深くにある60億のA、C、G、T文字のDNAコードの情報は、私たちの体がどのように構築され、どのように機能するかについて正確な指示を提供する。James WatsonとFrancis CrickがDNAの構造を明らかにした1953年以来、DNAの象徴的な形状は“二重らせん”とイメージされている。 しかし、DNAの短い配列が、他の形でも存在することが実験室ではっきりと分かっている。そして、科学者は、DNAコードがいつどのように“読み込まれる”かに、二本鎖DNA二重らせんとは全く異なるこれらの形が重要な役割を果たすかもしれないと考えている。 「我々の大部分がDNAを二重らせんと捉えている」と研究を共同主導したDaniel Christ教授(ガルバン 抗体治療 ラボ長)は語る。「この新しい研究は、全く異なるDNA構造が存在することを思い起こさせるものであり、我々の細胞にとって重要である可能性が高い。iモチーフは、DNAの4本鎖の“結び目”である」と、Christ助教授と共に研究を主導した Marcel Dinger助教授(ガルバン Kinghorn Centre臨床ゲノミックス長)は言う。「結び目

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Edited by Michael D. O'Neill

Michael D. O'Neill

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