薬剤耐性菌対策の鍵か?細菌がウイルスを撃退する200以上の遺伝子を発見
私たちの目には見えないミクロの世界では、細菌とウイルスによる生存をかけた戦いが絶えず繰り広げられています。もし、この戦いで細菌がウイルスを撃退するために使う「武器」を解明できれば、抗生物質が効かなくなった薬剤耐性菌と戦うための、全く新しい治療法が生まれるかもしれません。この度、UTサウスウェスタン・メディカルセンターの研究チームが、まさにその「武器」の宝庫を発見しました。細菌がウイルスの感染から身を守るために用いる、200種類以上もの戦略を特定したのです。この研究成果は、微生物たちの壮大な「軍拡競争」に光を当てるものであり、感染症治療の未来を大きく変える可能性を秘めています。 UTサウスウェスタン・メディカルセンターの研究者たちは、細菌がウイルス感染を回避するために使用する200以上の戦略を特定しました。2025年8月13日に学術誌Cell Host & Microbeで発表されたこの研究結果は、感染性細菌と戦うための新しいアプローチにつながる可能性のある、微生物の「軍拡競争」に光を当てるものです。このオープンアクセスの論文は「Metagenomic Selections Reveal Diverse Antiphage Defenses in Human and Environmental Microbiomes(メタゲノムセレクションが明らかにするヒトおよび環境マイクロバイオームにおける多様な抗ファージ防御)」と題されています。 UTサウスウェスタンの微生物学助教であるケビン・フォースバーグ博士(Kevin Forsberg, PhD)は、「自然界には、私たちがまだ把握しきれていないファージ防御戦略が豊富に存在します。これらの発見は、いつの日か抗生物質耐性を持つ細菌感染症を治療するための治療法を改善するのに役立つかもしれません」と述べています。
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Edited by Michael D. O'Neill

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