RNAを用いた新ツールで脳神経回路の解明と特定細胞の編集が可能に。編集技術は精密であらゆる組織や種に広く適用可能。
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デューク大学の研究者らは、遺伝子ではなく個々の細胞を標的とするRNAベースの編集ツールを開発した。このツールは、あらゆる種類の細胞を正確にターゲットとし、関心のあるあらゆるタンパク質を選択的に追加することが可能だ。研究者らは、このツールにより、非常に特定の細胞や細胞の機能を改変して病気を管理できるようになると述べている。 神経生物学者のZ. ジョシュ・ホァン博士とポスドク研究員のヨンギャン・クィアン博士が率いる研究チームは、RNAベースのプローブを用いて、特定の種類の脳組織を標識する蛍光タグを細胞に導入できること、光感受性のオン/オフスイッチで任意のニューロンを沈黙または活性化できること、さらには自己破壊酵素で一部の細胞を正確に消滅させ、他の細胞を消滅させないことを明らかにした。この研究成果は、2022年10月5日付のNature誌に掲載され、「細胞モニタリングと細胞操作のためのプログラマブルRNAセンシング(Programmable RNA Sensing for Cell Monitoring and Manipulation)」と題されている。 この選択的細胞モニタリング・制御システムは、あらゆる動物の細胞に存在する二本鎖RNA特異的アデノシンデアミナーゼADAR酵素(ADARはadenosine deaminase acting on RNAの略)に依存している。CellREADR(内因性ADARによるRNA感知を介した細胞アクセス)はまだ初期段階にあるが、応用の可能性は無限であり、動物界全体で機能する可能性もあると、ホァン博士は述べている。 「この技術は、あらゆる動物のあらゆる種類の細胞をモニターし、操作するための簡便で拡張性のある一般化可能な技術であるため、我々は興奮している。我々は、初期の遺伝的素因に関係なく、実際に特定のタイプの細胞の機能を変更して、病
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