膵臓癌の広がりを止める可能性がある標的マトリックスタンパク質(Perlecan)を特定

2019
8月 29
(木)
11:00
臨床医学のライフサイエンスニュース

膵臓癌の広がりを止める可能性がある標的マトリックスタンパク質(Perlecan)を特定

オーストラリアのガルバン医学研究所が率いる国際研究チームは、膵臓癌の主
な死因である攻撃的な膵臓癌細胞がどのように環境を変化させ、体の他の部位への転移を行うの
か明らかにした。

研究者らは、一部の膵臓腫瘍は「perlecan」と呼ばれる分子をより多く生成し、周囲の環境を改造
することを発見した。この分子により、癌細胞は体の他の部位に拡散しやすくなり、化学療法に
耐性を示すという。マウスモデルにおいて、研究者らは、perlecanのレベルを下げることで膵臓癌
の広がりを減らし、化学療法に対する反応を改善することを示した。

 ガルバン医学研究所のInvasion and Metastasis Laboratory 所長のPaul Timpson 准教授、およびMatrix and Metastasis Group のリーダーであるThomas Cox 博士が率いたこの研究は、膵臓癌およびその他の癌を有する人のためのより効果的な治療選択肢へ希望をもたらすかもしれない。

Nature Communicationsで2019年8月12日にオンラインで公開されたこの論文は、「膵臓癌細胞によって駆動されるCAF階層p53-Statusにより、perlecanを介し転移性および化学療法抵抗性の環境が作り出される(CAF Hierarchy Driven by Pancreatic Cancer Cell p53-Status Creates a Pro-Metastatic and Chemoresistant Environment via Perlecan.)」と題されている。

「膵臓癌は非常に攻撃的であり、ほとんどの症例が診断されるまでに、腫瘍はしばしば手術不能となる」とTimpson 准教授は述べた。 「この研究で発見したことは、化学療法の効率を改善し、腫瘍の進行と広がりを軽減する可能性がある、膵臓癌を治療するための二面的なアプローチだ。」

 

続きを読む
ログインしてください
  •      


この記事が役に立つたらぜひシェアしてください!
このエントリーをはてなブックマークに追加

閲覧(261)

バーチャル展示会:おすすめバイオ研究支援ツール



抗体トランスフェクション試薬Ab-Carrierは、生細胞内への抗体導入試薬です。 プロテノバが独自に開発した膜透過性人工ペプチドの機能により、細胞毒性を抑制しつつ簡単に効率良く抗体を導入できます。 Ab-Carrierは、高い膜透過活性とIgG 結合活性を有するので、非常に効率よく種々の動物種やサブクラスのIgGを生細胞に導入できます。もっと読む
運営会社:バイオアソシエイツ株式会社
  •      

登録ユーザー数
3300人
2019年09月15日 現在
新メンバー
Chisa7 2019/9/13
Yamashit 2019/9/13
SFmito 2019/9/12
airisai 2019/9/10
jameslin 2019/9/6
naokioom 2019/9/6
kobayash 2019/9/5
Seicho 2019/9/3
ももんが 2019/9/3
YOOOO 2019/8/30
ヤケ 2019/8/29
uhipp8 2019/8/28
WYWOYAMA 2019/8/27
i.biostr 2019/8/27
rhara 2019/8/27
25 人のユーザが現在オンラインです。 (20 人のユーザが バイオクイックニュース を参照しています。)
登録ユーザ: 0 ゲスト: 25
抗体よもやま話
質量分析屋のネタ帳
創薬よ何処へ

 

クリエイティブ・コモンズ・ライセンス
バイオマーケットjpのコンテンツは クリエイティブ・コモンズ 表示 - 非営利 - 改変禁止 4.0 国際 ライセンスの下に提供されています。引用される場合は出典元リンクの記載をお願いします。