2016
6月
13日
(月)
11:00

がんのもっとも一般的な治療法として放射線療法と化学療法がある。
しかし、このどちらも副作用があり、健康な組織まで傷める。そればかりか、がんが体中に広がっている場合にはその効果も限られている。コペンハーゲン大学のニールス・ボーア研究所の研究グループは、がん細胞をあざむいて細胞毒素を吸収させることによって死滅させ、一方、正常細胞には何の影響も与えない穏やかな治療法の開発を進めている。
この研究論文は2016年3月2日付Scientific Reportsに、オープン・アクセス論文として掲載され、「Restricted Mobility of Specific Functional Groups Reduces Anti-Cancer Drug Activity in Healthy Cells (特定官能基の移動性制限で正常細胞での抗がん剤の影響低減)」と題されている。
発端は、コペンハーゲン大学ニールス・ボーア研究所の物理学者であるMurillo Martins, Ph.D.が、いわばナノスケールの「輸送車」を血流に載せて細胞毒素を直接がん細胞まで運び、がん細胞にその輸送車ごと呑み込ませることでがん細胞を内側から破壊しようというアイデアを思いついたことだった。
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