新しい研究で、去勢抵抗性前立腺がんの治療結果予想は、循環腫瘍細胞検出法を変更する方が、前立腺特異抗原 (PSA) 量の変化を見るよりも高い確度が得られることを示している。この研究は、2013年10月4日から6日にかけて、チェコ共和国のプラハで開催されたhttp://cem2013.uroweb.org/ EAU 13th Central European Meetingで発表され、賞を受けた。
チェコ共和国プラハにあるGeneral Teaching Hospital Charles University, Department of Urology所属のDr. Otakar Čapounはこの研究論文の筆頭著者を務めており、「現在のところ、去勢抵抗性前立腺がん (CRPC) 患者にとって、信頼性の高いがん特異マーカーも全生存率のマーカーもなく、そのためにも循環腫瘍細胞 (CTC) の研究は最重要課題だ」と述べている。
チェコ共和国政府保健省のInternal Grant Agencyの資金援助で行われたこの研究の内容について、Dr. Čapounは、「この研究の目的は去勢抵抗性前立腺がん管理の個別化の可能性を探ることにある。化学療法中にCTC検出で思わしい変化がない場合には早めに他の治療法に切り替えることを考えるべきだ」と述べている。この助成金プロジェクトのプロトコールには、去勢抵抗性前立腺がん (CRPC) 患者のドセタキセル治療の前と化学療法4サイクル (CTX) の後に末梢血試料を収集することが定められている。循環腫瘍細胞の検出には免疫磁気ビーズ法を用いた。また、研究の過程ではCTCの細胞融解が起きた後で数回のポリメラーゼ連鎖反応を行い、その後に腫瘍関連抗原 (PSA、PSMA、EGFR) の定量化を行った。研究の方法論は言語評価を基本とし、絶対値 (ng/ml) が添えられている。研究グループは、血清PSA (sPSA) と、CTXの前後の各抗原の断片のレベルを記録し、数字を比較した。さらにCTX中のsPSAの変化とCTC抗原の発現との間の相関性も評価した。研究は26人の患者を対象にして行い、17人からは両方の試料を採取した。
患者のメディアン年齢は72歳 (54歳から82歳まで) で、CTX前後のsPSAレベルはそれぞれ197.6ng/mlと120.1ng/mlだった。
CTXの前には26人中2人だけがCTCネガティブと考えられていたが、CTX中に17人のうち9人がCTCネガティブであることが確認された。CTX前にはPSA、PSMA、EGFRの抗原の断片がそれぞれ23人、16人、2人の患者から検出されたが、CTX中の期間にはそれぞれ8人、3人、1人となっていた。CTX前には、sPSAのレベルはPSAの断片のレベルとは有意差p=0.0020で、またPSMAの断片のレベルとは有意差p=0.00147で、それぞれ関連づけられた。CTX中には、すべての抗原で関連性が見られた。ただし、sPSAレベルの変化も、CTCのポジティブ対ネガティブというステートメントの変化も、試験した抗原の変化とは相関関係が見られなかった。研究から、sPSAレベルは、CTC中のPSAの遺伝子断片のレベルと正確に相関していると結論することができる。CTC量の望ましい変化は、化学療法中の患者の半数以上でCTC量が望ましい方向に変化したが、CTC検出の変化そのものはsPSAレベルの変化とは相関性がなかった。
Dr. Čapounは、今後のフォローアップ研究の可能性に言及し、「この研究プロジェクトは、サブとして複数の関連研究に分けられており、その他の研究ではCTC培養の実現可能性と遺伝子プロファイリングを研究した」と述べ、この遺伝子プロファイリングは診断時に原発腫瘍と比較されることになる。将来的にはこのCTCプロファイリングが、去勢抵抗性前立腺腫瘍の治療には患者に合わせてより正確でより優れた治療法を選択する際に役立つことを期待する」と述べている。
■原著へのリンクは英語版をご覧ください:Change in Circulating Tumor Cell Detection Has High Potential in the Prediction of Treatment Outcome in Prostate Cancer


