コロナワクチン打つのはちょっと待った!(あくまでも私見です)
サイエンス出版部 発行書籍
2020年の晩秋から初冬、一年前には全く予想していなかったことですが、人々の思考領域は極度に偏っています。私も、抗体に関わるおもしろそうな話題を考えようと努力をしているのですが、どうしても同じところに行きついてしまいます。 ちょうど今、 Covid-19 のワクチンは、臨床試験で有効性が確認されて実用しようという時期です。 脅威を身近にしている方々は、ワクチンを心待ちにしていて、すぐにでも投与してほしいと願っているようです。 私個人的には、ワクチンはいらないです。そして、家族をはじめ、親しい人にも接種を見送るように言います。 あまり関係ない人に対しては、「ワクチンうったら良いですよ」と。放っておいてもワクチンを接種する人口は莫大な数になるでしょう。 限られた集団での臨床試験をクリアしても、安全性が十分に確認されたわけではありません。ましてや、このCovid-19は、症状も多様で後遺症についても報告されています。投与後のデータを精査すべきです。 ワクチンで身を守るよりも、まずはかからないようにすることが大事です。それには、保因者と接触しないことが重要です。 特に危険なのは、保因者が発症したときです。発症しつつある保因者を識別することがポイントになります。感染者が吐き出す飛沫を可視化できれば一番なのですが、理屈で考えても実用は難しい。感染能を保持する塊として放出された粒子を検出することは抗体を利用すれば可能です。 しかし、ウイルス飛沫の存在がわかった時には、病原体はすでに上気道に達しているでしょう。 もし私が現在、実験できるような研究環境にいたとしたら何をしているか想像してみました。ペプチド合成を駆使してワクチン開発をすることは可能です。しかし、先に述べたように医薬品としての諸々の問題点も必至なので、自らはやらないと思います。どなたかワクチン開発をやりたい
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著者: 大海 忍
このセクションは、元・東京大学医科学研究所 疾患プロテオミクスラボラトリ 准教授 大海 忍 先生による抗体入門講座です。
抗体に関する様々な話題や抗体実験で注意すべき点などを分かりやすくご紹介します。
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【大海 忍 先生 ご略歴】
1977年 東京大学理学部物理学科卒業
1978年 聖マリアンナ医科大学研究員
1983年 東京都臨床医学総合研究所 技術員
1987年 東京大学医科学研究所 助手
1992年 東京大学医科学研究所 助教授(准教授) 疾患プロテオミクスラボラトリ
2015年 バイオアソシエイツ株式会社 科学顧問に就任
【主な著書】
抗ペプチド抗体実験プロトコール(秀潤社)
細胞工学連載:ラボラトリーひとくちメモ(秀潤社)
抗ペプチド抗体ベーシック 立体構造情報から抗原を設計する(細胞工学 別冊)