アルツハイマー病の新発見。脳細胞間の「メッセージ」不足が原因の可能性
私たちの脳内では、細胞同士が絶えず「会話」を交わすことで、その健康が保たれています。そのコミュニケーションに使われるのが、「エクソソーム」と呼ばれる、目には見えないほど小さなメッセージカプセルです。もし、この重要な情報のやり取りが滞ってしまったら、脳では一体何が起こるのでしょうか。この度、デンマークとドイツの研究チームが、まさにこの細胞間のコミュニケーション不全がアルツハイマー病の発症に深く関わっている可能性を突き止めました。認知症患者に見られる特定の遺伝子変異が、この「エクソソーム」の生産に深刻な欠陥を引き起こしていたのです。この画期的な発見は、アルツハイマー病の謎を解き明かし、全く新しい治療法開発への扉を開くかもしれません。 デンマークのオーフス大学とドイツのマックス・デルブリュック分子医学センターの共同研究者たちは、認知症患者に見られる遺伝子変異に関連して、細胞における「エクソソーム」の生産に欠陥があることを特定しました。 それらは極小の粒子ですが、人間にとっては巨大な意味を持つ可能性があります。オーフス大学とマックス・デルブリュック分子医学センターの研究者たちは、認知症患者に見られる遺伝子変異に関連して、細胞における「エクソソーム」の生産に欠陥があることを特定しました。これは、アルツハイマー病の発症、そしておそらくは治療法についての理解を深めることにつながる可能性があります。 エクソソームは microscopic(微細)の典型です。米粒の先端だけで数百万個に相当するほど小さいのです。にもかかわらず、オーフス大学生物医学部の新しい研究は、それらがアルツハイマー病の発症に重要な役割を果たしている可能性を示しています。助教のクリスチャン・ユール-マドセン氏(Kristian Juul-Madsen)は、科学誌Alzheimer’s & Dementi
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Edited by Michael D. O'Neill

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