多種多様な細胞外RNA

2015.01.26
シェア

ブレイクフィールド博士によると、細胞外RNA(EC RNA)にはリボ核タンパク質などを含む様々な細胞外小胞がある。細胞外にあるRNAの殆どは非翻訳の小さな(200塩基以下)のもので、「単独であることはない」とブレイクフィールド博士は言う。タンパク質と一緒である場合や、細胞外安定性を高める小胞内で発見されることが多い。

 

細胞外にある非翻訳RNAはマイクロRNA(miRNA)、低分子干渉(siRNA)、小核小体(snoRNA)、長非翻訳 (nc) RNA、piwi結合RNA(piRNA)、リボスイッチ、そしてレトロトランスポゾンを含む。EC RNA中にも少量の機能性mRNAは存在するが、「フラグメントは山ほどある」と彼女は言う。博士は、EVが細胞内コミュニケーションに深く関係していると考えるが、これを立証することは現時点では難しいという。博士の研究所ではグリオブラストーマの研究を主とし、最近のマウス実験ではグリオブラストーマ細胞から作成されたエキソソームで多量のmiRNAとmiR−21を含むものはマイクログリア細胞に取り込まれ、細胞活性化とターゲットであるc–Myc RNAのレベルまでの抑制をすることが観察された。ブレイクフィールド博士はEC RNAを単離し精製する方法を一律化する重要性を強調し、サイズや濃度をマーカーとして使用することは好ましくないと述べた。

BioQuick News
Life Science News from Around the Globe
Michael D. O'Neill
APEX Award Winner
Edited by

Michael D. O'Neill

サイエンスライターとして30年以上の経験を持つ独立系科学ニュース編集者。世界160カ国以上に読者を持つ「バイオクイックニュース」を通じ、生命科学・医学研究の最前線をタイムリーに発信しています。