ポリスペルミー・ブロック(Polyspermy Block)

2015.01.26
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次に、ガビン・ライト博士(Wellcome Trust Sanger Institute社)によるCARIS発見の講義が行われた。ライト博士が発表したのは、1つ以上の精子によって卵子膜のブロックを多精受精可能にするプロセスを促す2種のタンパク質の発見についてであった。精子のタンパク質はイズモ1(縁結びの神様、出雲大社より命名)、卵子のタンパク質は最初葉酸レセプター4(Folr4)と名付けられたが、実際には葉酸と結合することが無いため、その後Junoに名前を代えられた。Sanger Institute社チームによる研究が行われる以前に同定されていた卵子受精レセプター・リガンドの対などなかったのだから驚きだ。

 

ライト博士はまた、卵子のJunoタンパク質は、受精後エキソソーム中に解放されることを説明した。そのためエキソソームが"囮卵子"のような働きをするのではないかと示唆している。エキソソームをベースとしたこのようなシステムは、不妊治療法に役立つのではないかと博士は説明した。

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Michael D. O'Neill
APEX Award Winner
Edited by

Michael D. O'Neill

サイエンスライターとして30年以上の経験を持つ独立系科学ニュース編集者。世界160カ国以上に読者を持つ「バイオクイックニュース」を通じ、生命科学・医学研究の最前線をタイムリーに発信しています。