人間の目には見えないヘビの世界 紫外線(UV)カラーは求愛よりカモフラージュ?

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私たちの目には見えないけれど、動物たちにとっては「見える世界」があるとしたら? ミシガン大学の研究チームが、人間には感知できない「紫外線の色(UVカラー: ultraviolet (UV) color)」の秘密に、ヘビを通じて迫りました。鳥や蝶が紫外線を巧みに利用することは知られていましたが、ヘビのような「地味」と見られがちな生き物もまた、生存のためにこの見えざる色を駆使していたのです。驚くべきことに、ヘビの紫外線色は、求愛よりもむしろ捕食者から身を隠すカモフラージュに役立っている可能性が示唆されました。この発見は、私たちが普段目にしている動物たちの姿が、実はほんの一面でしかないことを教えてくれます。2024年6月18日に「[Nature Communications」誌で発表されたこの研究は、人間中心の色彩感覚を見直し、動物たちの真のコミュニケーションや生存戦略を理解する上で、新たな視点を与えてくれるでしょう。 論文タイトルは「Ecological Drivers of Ultraviolet Colour Evolution in Snakes(ヘビにおける紫外線色進化の生態学的駆動要因)」です。研究の共著者であり、ミシガン大学(U-M)生態学・進化学科の博士課程の学生であるヘイリー・クロウェル氏(Hayley Crowell)は、この紫外線色がヘビの進化の系統樹全体に広く分布し、捕食者回避に重要な役割を果たしていると指摘しています。 「紫外線色に関する研究の多くは、鳥や花、蝶のように、私たちが伝統的に明るくカラフルだと考えている系で行われています。しかし、これらの色彩研究の多くは、人間の色彩認識によって大きく偏っています」とクロウェル氏は言います。 「これらの研究は主に、交配や生殖システム、例えば、昆虫を受粉に必要な花の部分へと導くのに役立つ花の紫外線『蜜標
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