TLR3を活性化する医薬で火傷組織が再生する可能性が見出された

2015
10月 5
(月)
17:00
皮膚科学のライフサイエンスニュース

TLR3を活性化する医薬で火傷組織が再生する可能性が見出された

Johns Hopkins大学の研究チームは、マウスでの研究で新しく信号伝達経路細胞を突き止めた。おそらく人間も含めて哺乳動物は、傷の治癒過程でこの信号伝達経路を通して毛嚢や皮膚の再生をしていると考えられる。2015年8月6日付Cell Stem Cell誌オンライン版オープン・アクセス特集論文として発表されたこの研究は、将来的に火傷その他の傷害事故で傷痕を残す毛髪、皮膚、その他の器官組織再生を促進するようになる可能性があるとしている。この論文は、「dsRNA Released by Tissue Damage Activates TLR3 to Drive Skin Regeneration (組織損傷で放出されたdsRNAによるTLR3活性化で皮膚再生促進)」と題されており、首席著者で、Johns Hopkins University School of Medicine のAssociate Professor of Dermatology を務めるLuis A. Garza, M.D., Ph.D.は、「この研究で、タンパク質[TLR3] が皮膚の再生時に主要制御因子として機能することを発見した。このタンパク質を活性化する医薬があれば、傷の治癒を促進し、皮膚と毛嚢の再生を促進することで、傷痕を小さくする絶大な効果が考えられる」と述べ、さらに、「私達の研究は、損傷を受けた皮膚が二重鎖RNA (dsRNA) を放出し、通常はある種のウイルスが運ぶ遺伝子情報を持つこのdsRNAをToll様受容体3 (TLR3) が検知する、という知識に基づいている」と述べている (画像はTLR3タンパク質の構造を示す)。他のケースでは、TLR3は特定の病原体を検知し、免疫系を活性化するという重要な役割を持っているが、組織の傷害に反応して遺伝子IL6やSTAT3を活性化し、毛嚢の再生を促進する働きもある。

 

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