出版物
米国がん学会年次総会（AACR2024）ダイジェスト
がん研究・腫瘍学の最前線：米国がん学会年次総会（AACR2024）ダイジェスト
本書は2024年4月にカリフォルニア州サンディエゴのコンベンションセンターで開催された米国がん学会（AmericanAssociationforCancerResearch）の2024年度年次総会（AACR2024）の発表内容で注目を集めたトピックや研究成果をダイジェスト形式で纏めました。
AACRは世界的がん研究団体であり、世界中の研究者や専門家が集まり、最新の研究成果や治療法について議論し、がん研究の進歩と知識の共有を推進しています。
AACR2024には世界中から23,000人が参加し、様々ながん研究の最新研究が報告されました。
編集長マイケル D. オニール
BioQuick Newsは、サイエンスライターとして30年以上の豊富な経験があるマイケル D. オニール氏によって発行されている独立系科学ニュースメディアです。世界中のバイオニュース（生命科学・医学研究の動向）をタイムリーにお届けします。BioQuick Newsは、現在160カ国以上に読者がおり、2010年から6年連続で米国APEX Award for Publication Excellenceを受賞しました。
- がん研究・腫瘍学の最前線：米国がん学会年次総会（AACR2024）ダイジェスト：目次サンディエゴで開催、2024年AACR年次総会：AIとデータサイエンスががん研究の新潮流を形成
- 2024年4月7日のハイライト：がん研究と科学的イノベーションへのコミットメントが表彰される
- 2024年4月8日のハイライト：免疫療法のノーベル賞受賞者ジェームズ・アリソン氏とNCIの新所長キムリン・ラスメル氏の発表を含む多くのエキサイティングなセッションが行われた。
- 2024年4月9日のハイライト：NCI新所長、AACR新会長、大統領がん委員会議長による、再活性化したCancerMoonshotとNationalCancerPlanに関する討論を含む、数多くのエキサイティングなセッションが開催された。
- 2024年4月10日のハイライト：センセーショナルな6日間のAACR2024年次総会が閉幕・プレナリー、研究セッション、AIへの詩、そして総括
- 二重特異性免疫チェックポイント阻害薬はPD-L1の状態に関係なく胃癌患者の生存率を改善する
- 自己抗原セブメランの膵臓がん補助療法による再発リスク低減とT細胞活性化
- 加速する加齢が、若い世代における早期発症がんのリスクを高める可能性
- 早期承認医薬品の半数未満が5年後の確認試験で臨床的有用性を示した
- 生物学的製剤とデバイスの併用免疫療法が転移性前立腺がん患者に有望であることを示す
- シンクロミューン社、前立腺がんを対象としたSYNC-T™SV-102フェーズ1試験の良好な結果（全奏効率85%）を発表
- アダグラシブとセツキシマブの併用がKRASG12C変異大腸癌患者に臨床的有用性をもたらす可能性
- 特定のHRR欠損乳がんに対するサルパリブの有望な臨床試験結果
- エクソソームとCA19-9を組み合わせた革新的な液体生検が膵臓がんの早期発見に有望であることを示す
- 膠芽腫患者を対象とした第I相臨床試験において、AZD1390と放射線治療の併用により、管理可能な安全性プロファイルと予備的有効性が示される
- DNAフラグメントームとタンパク質バイオマーカーの人工知能解析により卵巣がんを非侵襲的に検出
- 手術で切除した頭頸部がん患者に治験用個別化ワクチンが臨床効果をもたらす
- プロテオゲノムのシグネチャーはアフリカ系とヨーロッパ系の患者における前立腺がんの進行リスクの同定に役立つ可能性がある
- 黒人男性をターゲットにした文化的にセンシティブなビデオが前立腺がんの認識向上に役立つ可能性が報告された
- BPGbio社がAACR2024会議でNAiInterrogativeBiologyプラットフォームに関連するオンコロジーパイプラインの主要な進歩を発表
- CancerAntibodies社、トリプルネガティブ乳がんを含む乳がんの画期的なバイオマーカーの発見を発表
- CancerAntibodies社のオンコトープ・プラットフォームを用いた、トリプルネガティブ乳がん細胞表面上の新規がん特異的抗原の発見による治療標的化
さらに各研究の詳細を知りたい場合は、原著へのリンクを載せていますので、そちらからアクセスが可能です。（Kindle版のみ）