血液中エクソソームmiRNAが結腸直腸癌の診断と病期分類を支援

血液中エクソソームmiRNAが結腸直腸癌の診断と病期分類を支援

サイエンス出版部 発行書籍

結腸直腸癌(CRC)は、世界で3番目に多い癌であり、早期診断と病期分類が予後の改善に大きく寄与します。サウジアラビアのジェッダ大学のタハニ・バクシュ博士(Tahani Bakhsh, PhD)とキングアブドゥルアジーズ大学のアハメド・バヒルディン博士(Ahmed Bahieldin, PhD)およびその同僚たちは、CRCの診断と病期分類の改善に役立つ新しいバイオマーカーを特定しました。これらのバイオマーカーは、マイクロRNA(miRNA: microRNAs)と呼ばれる短鎖非コードRNAで、血液サンプル中に存在し、収集が最小限の侵襲で済みます。この結果は、2024年4月17日にScientific Reportsに掲載された論文「Molecular Detection of Exosomal miRNAs of Blood Serum for Prognosis of Colorectal Cancer(結腸直腸癌の予後のための血清中のエクソソームmiRNAの分子検出)」に発表されました。 CRCは、結腸および直腸の粘膜内層の細胞増殖を伴い、後期段階では遠隔転移が一般的です。この非常に一般的な癌のスクリーニングと病期分類を改善することは、多くの患者の予後を向上させる可能性があります。 先述のとおり、miRNAは遺伝物質の短鎖非コード配列で、わずか18〜23塩基対程度の長さです。それらは遺伝子発現を調節し、エクソソームと呼ばれる小さな膜結合粒子に包まれて血液中を移動します。遠隔細胞間のコミュニケーションにおける重要な役割と、非侵襲的に収集できるという特徴から、エクソソームに包まれたmiRNAは、CRCを含むいくつかのタイプの癌のバイオマーカーとして研究されています。 続きはAmazon Kindle本のバイオクイックニュース 2024年7月号でお読みいただけます。

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Edited by Michael D. O'Neill

Michael D. O'Neill

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