両生類を襲うカビに対するウイルスの発見:絶滅の危機からの救い
サイエンス出版部 発行書籍
カエルとヒキガエルを世界中で絶滅に追い込むカビに、弱点があることがわかりました。科学者たちは、そのカビに感染するウイルスを発見し、これを利用して両生類を救う方法を模索しています。 カエルとヒキガエルの皮膚に感染し、最終的には心不全を引き起こすカビ、Batrachochytrium dendrobatidis(Bd)は、これまでに500以上の両生類種の減少と、シエラ山脈の黄色足カエルやパナマ黄金ガエルを含む90種の絶滅に寄与してきました。カリフォルニア大学リバーサイド校の研究者らは、Bdに感染するウイルスを発見し、このウイルスを利用してカビ病を制御する可能性についての研究を発表しました。この研究はオープンアクセスの論文「An Endogenous DNA Virus in an Amphibian-Killing Fungus Associated with Pathogen Genotype and Virulence(病原体の遺伝子型と病原性に関連する両生類を殺すカビの内在性DNAウイルス)」としてCurrent Biology誌に掲載されています。 この発見に興奮しているのは、UCRの微生物学の博士課程学生で論文著者のマーク・ヤクーブ(Mark Yacoub)氏です。「カエルは有害な昆虫、作物害虫、蚊を制御します。世界中で彼らの個体数が減少すると、壊滅的な影響を与える可能性があります」とヤクーブ氏は言います。 続きはAmazon Kindle本のバイオクイックニュース 2024年7月号でお読みいただけます。
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