アルツハイマー病の新事実! 細胞間の情報伝達を担う「エクソソーム」の異常が発症の鍵か

アルツハイマー病の新事実! 細胞間の情報伝達を担う「エクソソーム」の異常が発症の鍵か

私たちの脳内で絶えず情報をやり取りしている、目に見えないほど小さな”メッセンジャー”をご存知でしょうか?この小さな粒子「エクソソーム」が、実はアルツハイマー病の発症に深く関わっているかもしれない、という驚きの発見が報告されました。デンマークとドイツの研究チームによるこの最新の研究は、未来の治療法開発に新たな光を当てるかもしれません。一体、細胞たちのコミュニケーションに何が起きているのでしょうか。 デンマークのオーフス大学と、ドイツのマックス・デルブリュック分子医学センターの共同研究チームは、認知症患者に見られる遺伝子変異に関連して、細胞内で「エクソソーム」と呼ばれる物質の産生に欠陥が生じることを特定しました。 エクソソームは、人間の健康に大きな影響を与える可能性を秘めた、非常に小さな粒子です。その大きさは、米粒の先端に数百万個が収まるほど微小なものです。にもかかわらず、オーフス大学生物医学部の新しい研究は、このエクソソームがアルツハイマー病の発症に重要な役割を果たしている可能性を示しています。 この研究を率いた一人であるクリスチャン・ジュール=マドセン助教(Kristian Juul-Madsen)は、2025年9月10日に科学雑誌『Alzheimer’s & Dementia: The Journal of the Alzheimer’s Association』で発表された研究論文「Familial Alzheimer’s Disease Mutation Identifies Novel Role of SORLA in Release of Neurotrophic Exosomes(家族性アルツハイマー病の変異が、神経栄養性エクソソームの放出におけるSORLAの新たな役割を特定)」について、次のように語っています。 「エクソソームは周囲の細

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Edited by Michael D. O'Neill

Michael D. O'Neill

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