スタンフォード大学医学部博士研究員、金田正光博士(PhD)は、エキソソームとMVは構造も機能も異なるものであることを発表した。この結果が確証され、認められれば、現時点ではまだ謎の多い本問題に光を指すこととなるであろう。金田博士はまず、エキソソームのサイズは40nmから300nmであることに対し、MVのサイズは90nmから600nmであることを指摘した。
また、両小胞は積量や表面電位においても異なることが説明された。MVの殆どがホスファチジルセリン(PS)を外面化するのに対し、エキソソームでは僅か10%ほどしかされない。両ベシクルとも受容細胞によって取り込まれるが、細胞内でルシフェラーゼ発現を誘発するのはMVだけである。MVはプラスミドDNAを受容細胞に送ることによってこれを可能にしているのではないか、と金田博士は考えている。エキソソームは機能上、mRNAを被包するが核酸は運ばないのに対し、MVはmRNAとcAMP応答配列発現pDNAの両方を被包しDNAだけを運ぶ。金田博士の研究からは、MVはインビボとインビトロの両方でcAMP応答配列発現pDNAを機能的に運搬することを示すデータも見られた。
これらの結果は細胞間連絡におけるEVの役割を理解し、運搬ツールを開発する上で最も重要であると博士は述べた。また、一過性遺伝子導入細胞におけるEVの研究は、卓越したpDNAの移動によって混同される可能性もあるため注意が必要だ。


