Applied Proteomics (API)— 大腸がん検査法

2016.07.13
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 2015年6月26日付Genome Web (14) は、カリフォルニア州サンディエゴ市に本社を置くApplied Proteomics, Inc., (API) が、当初MRM-MS基本の検査製品を計画していたが、診断検査製品として、先にELISAを用いた大腸がん (CRC) 8タンパク質パネルの開発を決定したと報道している。同社は、ゆくゆくはこのMRM-MSによる診断検査製品を開発する考えを変えていないが、商品化にはまだ時間がかかると見ている。

 

API社のCSO、Dr. John Blumeは、GenomeWebに、「しかし、この分野の将来は絶対に質量分析にある」と語り、同氏もAPI社も、今後、診断がさらに高度に多重化されたプロテオミクス検査法に移行してゆき、質量分析が一般化するだろうと考えている。

さらに、「単一タンパク質診断の時代は終わったと思う。複雑な疾患を高感度かつ高特異度で診断しなければならないのであれば、30種から40種のタンパク質のパネルに移行することは必至だ。そうすれば、結局のところ、一度に大量に、安価に、迅速に測定する最善の方法は質量分析しかない」と語っている。
 
Dr. Blumeは、「市場に果敢に展開していくため、まずELISA版の検査製品を発表し、それを表に立てながら、同時に多重プラットフォームに翻訳する作業を進めていくことを決定した」と発表、この将来的な多重プラットフォームは、質量分析装置でも、Meso Scale Discovery社が販売している多重イムノアッセイ・プラットフォームでも可能だとしている。
最初に発表されるELISA版の診断製品は、症状を示している患者を対象としており、医師が患者を結腸内視術検査に回すかどうかを決める資料となる。
 
API社の臨床MSプロットフォームは、標的作業で三重四極MRM-MSを使って特定タンパク質を測定するものであり、同社のプロテオミック・パネルの臨床版も同様な設定を用いるものと思われる。
 
Genome Webは、API社が、Agilent Technologies 社との協力で臨床質量分析プラットフォームを開発してきたと伝えており、そのAgilent Technologies 社は、臨床質量分析への移行の先頭を進んでおり、INDI社やSera Prognostics 社などプロテオミック企業との協力関係でもアッセイ開発を進めている。
 
2013年、API社は、Agilent社と、臨床MRM-MSアッセイとワークフローに関する協力関係をうたった協定に署名した。この協定は、両社が協力し、Agilent社の6490 triple quadrupole、1290 Infinity LC、RapidFire 360 MS、Bravo liquid handling systemsなどの製品を用い、API社の結腸ポリープ/アデノーマ・パネルの市販版を開発することが定められている。 (15).
 
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Michael D. O'Neill
APEX Award Winner
Edited by

Michael D. O'Neill

サイエンスライターとして30年以上の経験を持つ独立系科学ニュース編集者。世界160カ国以上に読者を持つ「バイオクイックニュース」を通じ、生命科学・医学研究の最前線をタイムリーに発信しています。