Digital Biobanking: 未来のプロテオミクス

2016.07.13
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 Biognosysis社によると、HRM-MS™ の特長の一つは、サンプル測定の時には重要と分かっていなかった、あるいは重要と考えられていなかったタンパク質やタンパク質アイソフォームも含めて、標的タンパク質の遡及的解析が可能だということである。

どんな時点でもスペクトル・ライブラリーの改善や拡大をオフラインで展開し、HRM測定の再解析に充てることができる。また、サンプルそのものの保存の代わりに、サンプルのタンパク質シグナルをデジタル・データとしてDigital Biobank®に保存する。従って、サンプル中のタンパク質を将来的に解析することになる場合も、最初に一度測定すればいいだけである。

 

 

MRM-MSは、選択反応モニタリング (SRM-MS) (3, 4) とも呼ばれ、複雑な生体試料のタンパク質の高度に特異的かつ感度の高い定量化が可能である。Biognosys社では、同社のiRTコンセプト (5) と、専用に開発されたSpectroDive ソフトウエアを用いて、定期的な高度多重MRM測定を可能とするユニークな開発とうたっている。また、このアプローチにより、一回の稼働で最高100種のタンパク質を6桁のダイナミック・レンジで高精度高再現性の定量化が可能としている。

図2. MRM-MSの操作 (提供: Biognosys社)

Parallel Reaction Monitoring-MS (PRM-MS)

Parallel reaction monitoring-MS (PRM-MS) (6) は、高選択、高感度、高スループットのペプチド定量化処理を可能にする標的プロテオミクス技術であり、最新世代の高解像度イメージング質量分析法と併用するもので、複雑なマトリックスでの最高50種の標的タンパク質の定量化パネルに最適である

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Michael D. O'Neill
APEX Award Winner
Edited by

Michael D. O'Neill

サイエンスライターとして30年以上の経験を持つ独立系科学ニュース編集者。世界160カ国以上に読者を持つ「バイオクイックニュース」を通じ、生命科学・医学研究の最前線をタイムリーに発信しています。