レファレンス・ラボ利用コストも上昇
サイエンス出版部 発行書籍
【レファレンス・ラボ利用コストも上昇】 GEN は、一例としてテキサス州のラボがサンプルをLC-MS/MSレファレンス・ラボに送っているが、検査料金の高さが厳しい負担になっていることを挙げている。Texas A&M University System Health Science Center の病理学教授と、関連機関Scott & White Health Care System のLaboratory Information System のMedical Director を兼任するAmin Mohammad, Ph.D. は、「外部のレファレンス・ラボに依頼するテストに年間$500,000を支払っている。しかし、近年になって痛み管理改善やそれと並行してドラッグ乱用の問題が強調されるようになってきたため、この負担が急激に膨れあがっている。当検査室内にLC-MS/MSを備えることができれば、このコストも一気に引き下げられ、サンプルの紛失や取り違えの危険も抑えられる。患者治療の向上も図り、同時に機器購入の投資も1年半で取り戻すことができる」と述べている。 さらに、医療を受ける患者が増え、それにつれて検査の数量も急速に増えているため、サンプルを外部の臨床検査室に送ることが実際的ではなくなってきている。よく知られている例として、世界的なビタミンDテスト市場がある。このテストは2014年には年間33.5%の増加率が見込まれていた。また、痛み管理でオピオイド系の薬剤が多用、あるいは乱用されるようになり、この分野でも臨床検査室が質の良いサービスを提供するよう圧力がかかっている。臨床専門家は、「自動化・統合化の進んだLC-MS/MS機器があれば、一般的な給料で基礎的な検査室技術能力を備えた検査室技術者や研究者が四六時中でもLC-MS/MSによる検査を行うこと
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