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フォルムアルデヒドの使用により、核酸は高領域に渡って化学修飾が生じ ます。現状の手法では、その様なFFPEサンプルからの核酸回収には高温 での処理が行われるため、その結果、核酸の分解を促進し、十分な回収結 果が得られません。
一方、CellData Sciences社は特許のCAT5TM技術に より、より低温で温和な条件で科学的に修飾を取り除き、その結果、高収率 で高品質の核酸が得られます。
フォルマリン固定組織 ( FFPE )サンプルからの高純度DNA及びRNA抽出は 非常に困難で、その結果、回収後の増幅収率が低くなり、各解析データの 結果の質も悪くなります。
これは、フォルムアルデヒドによる対象DNA・RNA への付加や架橋反応が起因しています。従来からの回収手段は高温処理 の為に、加水分解により塩基修飾部での分解が促進されます。
一方、CellData Sciences社で開発した抽出キットは、特許のCAT5TM技術 を取り入れ、より低温で温和な条件での処理により、高品質のDNA・RNAの 回収が可能となります。
RNAstorm™ キットを用いて回収されたRNAはより長鎖であることが確認できます
下図は、一般的な他社キットとの現実的な比較結果になります
(Agilent Bioanalyzer RNA 6000 nanoを使用)見出し
DV200の増加 (200 nt以上のRNAのパーセンテージ) は種々の組織サンプルで確認できます。
アプリケーション | RNAseq, PCR, qPCR/RT-PCR, Microarray,その他 |
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キット内容 | スピン・カラムを含む必要な全試薬。50サンプル分 |
DNAse処理ステップ | 含む |
対象サンプル | パラフィン固定サンプル |
通常サンプル使用量 | 1-4 切片 ( 各5-10 μm ) |
回収RNAおよびDNAタイプ | 全RNA( miRNAも含む)及び全DNA。同一サンプルからのRNA及びDNAの回収可能 |
処理時間 | 約50分 |
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