犬の社会的スキルとオキシトシン感受性

2017
10月 3
(火)
11:40
動物/家畜研究のライフサイエンスニュース

犬の社会的スキルとオキシトシン感受性

 スエーデンのLinköping Universityの新しい研究によれば、が飼い主との接触を求める傾向は、オキシトシン・ホルモン感受性の遺伝的変異と関連しているとのことである。

この研究結果はHormones and Behaviorに掲載され、オオカミからペットとしての犬になるまでの過程に新しい知見を加えている。
この記事は、「Intranasal Oxytocin and a Polymorphism in the Oxytocin Receptor Gene Are Associated with Human-Directed Social Behavior in Golden Retriever Dogs (鼻腔内オキシトシンとオキシトシン受容体遺伝子多型がゴールデン・リトリーバーの対人社会行動と関連)」と題されている。

野生動物のオオカミから現在のようなペット動物になるまでの過程で犬は人間と協同できる独特な能力を身につけた。その能力の一つの特徴として難しいことが起きた時に「助けを求める」意思のあることが挙げられる。ただし、犬種ごとに大きな違いがあるし、同じ犬種でも個体によって違いがある。

Linköping UniversityでProfessor Per Jensenが指導した研究グループは、なぜ犬によって人間と協力関係を結ぶ態度が異なるのかを説明づけられる現象を見つけた。研究グループは、オキシトシン・ホルモンが関わっているのではないかと疑っていた。人間でも動物でも個体の社会性にはオキシトシンが関係していることはよく知られている。オキシトシンの効果は細胞内でオキシトシンと結合している受容体の機能に左右される。

これまでの研究で、人間とコミュニケートする犬の能力の違いはオキシトシン受容体のコードを持っている遺伝子の付近の遺伝物質の変異と関連していることが示唆されている。今回の研究に携わった研究者らは、前回には解明できなかった問題を解明するために60頭のゴールデン・リトリーバーを調べた。Department of Physics, Chemistry and Biologyの博士課程学生でこの研究論文の首席著者を務めたMia Perssonは、「まず最初に、犬に蓋を開けること、そうすると食べ物が手に入ることを教える。次に、蓋が固定されていて開けることのできない仕掛けで同じことをさせる。そこで犬が自分で開けようと努力したあげく、あきらめて飼い主に助けを求めるまでの時間を計った」と述べている。

 

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