創薬研究の課題とトレンドを語るコラム 「中分子創薬開発において有望な化合物ライブラリーはあるの?」 - 創薬よ何処へ

中分子創薬開発において有望な化合物ライブラリーはあるの?


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  著者:   作成:2019/8/26 12:02:18

中山 登

創薬開発において有望な中分子有機化合物は以前にも紹介しましたが、下記の図の様に2011年のJACSにAroraらが紹介したサイクリックペプタイド、ペプチドミメティックや天然物ライク化合物と考えられます。  



これらの中分子有機化合物は合成品としては殆ど存在しておらず、天然物の中に多く含まれており、微生物、植物や昆虫などの生命機能などにかかわっている化合物が多いと考えられています。  しかしながら、これまでも何回か述べてきましたが、今までの天然物の創薬探索においては低分子有機化合物のスクリーニングが主流で、中分子有機化合物はいらないとされ、分子量1000以上の化合物は排除されてきたために現存する中分子有機化合物のライブラリーで公開されているものはありません。  

 

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