創薬研究の課題とトレンドを語るコラム 「創薬よ何処へ」 - 創薬よ何処へ

中山 登

このセクションは、株式会社バイオシス・テクノロジーズ 取締役&CTO(元・中外製薬株式会社研究本部化学部分析グループ長)中山 登 氏による創薬研究コラムです。

長年、創薬研究に携わってこられた中山氏が、創薬研究の潮流についての雑感や、創薬研究者が直面している課題の解決法などを体験談を踏まえて語っていただきます。

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【中山 登 氏 ご略歴】

昭和48年3月立命館大学理工学部卒業
昭和48年5月~
昭和56年4月
電気通信大学材料科学科、コロンビア大学化学部研究員
昭和56年6月日本ロシュ株式会社研究所 入社
平成8年4月日本ロシュ株式会社研究所天然物化学部、機器分析グループ長
平成16年10月中外製薬株式会社研究本部化学部分析グループ長
平成21年4月中外製薬株式会社 定年 シニア職
平成26年4月中外製薬株式会社 退職
平成26年5月~現在株式会社バイオシス・テクノロジーズ 取締役&チィーフ・テクニカル・オフサー(CTO)
平成27年4月~現在聖マリアンナ医科大学分子病態情報研究講座講師
平成28年7月~現在株式会社MRI代謝画像研究所 技術顧問

【HP】
株式会社バイオシス・テクノロジーズのホームページ

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              著者:   作成:2017/5/10 17:00:37 ターゲットバリデーションより見つけられた創薬標的プロテインを用いて創薬リード化合物の探索(Screening)を行います。その場合低分子医薬か、抗体医薬か、プロテイン-プロテインインターラクション(PPI)を阻害するようなサイクリックペプタイドのような中分子医薬か、更に最近話題になっている免疫阻害剤のどのリード化合物を探索するかは、その標的プロテインの機能から判断する必要があります。 今回は 続きを読む
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                著者:   作成:2017/3/8 19:00:23 疾患の動的ネットワークのプロテインープロテイン相互作用のシステム、すなわち、それぞれの疾患における臨床バイオマーカーの解明し、更にゲノムの情報や臨床検査に用いられている項目の値などを取り入れ、IT技術を用い総合的に判断することで、その疾患の患者さんの層別が出来ると考えています。 そして、この様な総合判断が一般化すると、現在市販されている医薬品の個々の患者さんにあった最適な選択も可能にし、更に 続きを読む
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                  著者:   作成:2017/1/25 19:00:02 標的疾患の臨床試料から抽出される「動的ネットワーク」を構成するタンパク質群に対する薬剤などのキネティックスが解析されれば、一気に疾患メカニズムと治療標的、候補薬剤の同定に迫ることが可能となります。 そこで、臨床プロテオミクスとメタボロームを基に、ネットワークバイオマーカーを実験的に証明する必要があり、それぞれのバイオマーカーの相互作用、言い換えるとプロテインープロテイン相互作用(PPI)を解 続きを読む
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                    著者:   作成:2017/1/12 17:00:09 東京大学生産技術研究所の会原幸一先生らは臨床バイオマーカーで正常(健康)状態と異常(疾病)状態の違いを定量的に示すことができるため、癌、心臓病、糖尿病などの診断において広く使われていますが、従来の静的バイオマーカーは、正常状態と疾病の早期状態や病態悪化の初期状態の違いをはっきり識別することが困難(なため)で、疾病の早期診断や病態悪化の予兆検出をするには有効ではないため、正常状態と病態の臨界状態、 続きを読む
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                      Xevo G2-XS QTof四重極飛行時間型(QTof)質量分析計
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                        著者:   作成:2016/11/24 8:00:26 それでは、本題の「創薬よ何処へ」に入りましょう。そこで初めは創薬研究現状と個別化医療などについて少し考えてみたいと思います。 近年創薬の分野は、以前から行われてきた低分子医薬、1990年後半から盛んに開発が行われ2000年初頭に製品化された抗体医薬、更にプロテイン-プロテインインターラクション(PPI)を阻害するようなサイクリックペプタイドのような中分子医薬や、ロシュ・ジェネンテックの抗がん剤の 続きを読む
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                        高精度なマルチプレックスを可能にしたワンステップRT-qPCRアッセイ ZipScript One-Step RT-qPCR Mixは、RNAに特化した高効率のマルチプレックスqPCRアッセイで、広いダイナミックレンジでのターゲット検出を可能にします。 ZipScriptは、RNase H活性の無い逆転写酵素と素早く活性化するホットスタートタイプのDNAポリメラーゼとを混合した溶液で、dNTPを含むバッファーが付属してい ...
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