海外学会ダイジェストASEMV2017 (The American Society for Exosomes and Microvesicles) 癌における静脈血栓寒栓症のリスクを予測するアッセイの鍵を握るEV関連組織因子 - バイオマーケットjp

癌における静脈血栓寒栓症のリスクを予測するアッセイの鍵を握るEV関連組織因子


トップ  >  海外学会ダイジェスト  >  ASEMV2017 (The American Society for Exosomes and Microvesicles)  >  癌における静脈血栓寒栓症のリスクを予測するアッセイの鍵を握るEV関連組織因子

  著者:  作成:2017/11/7 14:00:49

火曜日の朝にはアムステルダム大学アカデミックメディカルセンター主任研究員、Rienk Nieuland博士が、がん患者の静脈血栓塞栓症(VTE)のリスクを予測する新しいアプローチについて発表した。彼は、VTEには予防的な抗凝固療法による治療が有効ではあることを確認しながらも、抗凝固療法は出血リスクを高めるためすべての癌患者の予防的治療には望ましくないことを指摘した。

したがって、血栓症の利益がリスクを上回る可能性のある、VTEリスクの高い癌患者を特定する必要がある。博士とグループが最初に着目したのは、唾液がタンパク質組織因子(TF)を露出させるEVを含むことだ。創傷を舐めると、凝固因子(血液)とTF(唾液)が一緒になって血液の凝固を促進する。健康な人間の血液はTFを曝露するEVを含まないのだが、敗血症や癌などを含むいくつかの病的状態では手術中にTFを暴露する循環EVに遭遇する。Nieuwand博士のグループは、凝固時間が内因性EV関連TFの存在に依存する血漿凝固試験法(Fibrinogen Generation Test、FGT)を開発した。 VTEのリスクが高い癌患者を同定するFGTの有用性は、多施設前向きコホート研究で実験された。結果は、 特に膵臓癌に関して有望であり、スタンドアロンのバイオマーカーとして、または他のバイオマーカーやVTEの臨床予測スコアと組み合わせて臨床的に有用な情報を提供し得ることを博士は報告した。

 

続きを読む
ログインしてください

    この記事が役に立つたらぜひシェアしてください!
    このエントリーをはてなブックマークに追加

    « HIV関連神経障害(HAND)におけるモルヒネ媒介の相乗作用
    単離エキソソームのサイズ・カーゴ・機能を左右するもの »



    友達にメールで勧める友達に伝える

    投票数:5平均点:6.00

    おすすめ製品・サービス

    GlycoWorks RapiFluor-MS N型糖鎖解析キット
    糖タンパク質N型糖鎖解析を飛躍的に効率化する革新的新ソリューション誕生! 糖タンパク質N型糖鎖の切り出し~標識~精製をたった3つのステップで30分以内で行うためのキットです。キットには酵素、標識試薬、精製用HILICプレートとバッファー類他96サンプルの処理に必要な主要構成品が含まれています。
    Xevo G2-XS QTof四重極飛行時間型(QTof)質量分析計
    高性能ベンチトップ型QTof質量分析計により糖タンパク質をすべての構造レベルで解析! 高性能ベンチトップ型QTof質量分析計 Xevo G2-XS QTofをRapiFluor-MS標識試薬と組み合わせることで、前例のない MS および MS/MS 感度を実現し、微量の糖鎖成分までを容易に、より高い信頼性で同定します。 さらに、糖タンパク質プロファイリング、サブユニット解析、糖ペプチドマッピングと組み合わせることで糖タンパク質をすべての構造レベルで解析する総合的なソリューションを実現します。
    SKi Pro System LC/MS接続可能な生体分子間相互作用解析装置
    質量分析装置とのインテグレーションにより相互作用分子の同定をも可能にする画期的な生体分子相互作用解析システムSilicon Kinetics社の開発したSKi Pro Systemは、LC/MS(質量分析計)に接続できる生体分子間相互作用解析装置です。 アフィニティの弱い低分子からアフィニティの強い抗体まで幅広いアフィニティレンジを網羅的に解析することが可能です。SKi Pro Systemは、通常の表面プラズモン共鳴(SPR)法で用いられる平坦な表面のセンサーとは異なり、三次元構造のナノポアを有するシリコンチップ(3Dシリコンセンサーチップ)により、従来のSPR法より100倍以上広い分子結合面積を創り出すことに成功しました。またNanoPore Optical Interferometry(干渉分光法)を用いることで、ベースラインドリフトが僅か0.35RU/hと従来のSPR法に比べ極めて安定 ...

        おすすめ製品・サービス

        iKnifeサンプリング機能搭載REIMS研究システム
        食品偽装、微生物学、組織学など、サンプルの素材・差異をダイレクトイオン化精密質量分析で瞬時に判断 iKnifeサンプリング機能搭載REIMS研究システムは高性能飛行時間型(Tof)質量分析計と強力で直感的なソフトウェア、ダイレクトイオン化を組み合わせることで、前処理が不要で迅速かつ容易な分子プロファイリングを可能としました。 この革新的な iKnife はハンドヘルドサンプリング装置で、情報を豊富に含んだ蒸気をサンプルの表面から直接生成します。この蒸気が飛行時間型質量分析計により分析され、数秒で正確な分子プロファイリングが得られます。
        iRepertoire TCR/BCRレパートリー プライマーセット:次世代シーケンサーによる網羅的シーケンス解析
        次世代シーケンシングによる免疫レパートリーの配列決定 次世代シーケンシングは、免疫レパートリーのV領域(またはV(D)J配列)をパラレルに数百万の塩基配列決定を可能にしますが、次世代シーケンサーの多くは配列のread-lengthに限界があります。 そこでiRepertoire社では、様々なread-lengthに対応したヒト・マウス免疫細胞のCDR3領域をカバーするマルチプレックスPCRプライマーセットを供給しています。
        CELLDATA RNAstorm FFPE RNA抽出キット
        FFPEサンプルからの高品質・高収量核酸回収フォルムアルデヒドの使用により、核酸は高領域に渡って化学修飾が生じ ます。現状の手法では、その様なFFPEサンプルからの核酸回収には高温 での処理が行われるため、その結果、核酸の分解を促進し、十分な回収結 果が得られません。 。一方、CellData Sciences社は特許のCAT5TM技術に より、より低温で温和な条件で科学的に修飾を取り除き、その結果、高収率 で高品質の核酸が得られます。 フォルマリン固定組織 ( FFPE )サンプルからの高純度DNA及びRNA抽出は 非常に困難で、その結果、回収後の増幅収率が低くなり、各解析データの 結果の質も悪くなります。 これは、フォルムアルデヒドによる対象DNA・RNA への付加や架橋反応が起因しています。従来からの回収手段は高温処理 の為に、加水分解 ...
        運営会社:バイオアソシエイツ株式会社

        バイオマーケットjpは、ライフサイエンス研究者・バイオビジネス関係者のための会員制サイトです。

        ユーザー登録すると...

        コンテンツの全文表示・コメント投稿・各種お申し込み・ダウンロード等、

        様々なユーザー専用機能をご利用いただくことができます。

         

        ユーザー登録は1分で完了

        ユーザー登録は無料

        運営者:バイオアソシエイツ株式会社

          登録ユーザー数
          3025人
          2018年07月20日 現在
          新メンバー
          Dcotre 2018/7/19
          Kitazacc 2018/7/19
          Hiraku 2018/7/17
          いんたろう 2018/7/12
          yamakiyo 2018/7/12
          Chikiemo 2018/7/10
          しみき 2018/7/4
          zawato 2018/7/2
          35 人のユーザが現在オンラインです。 (1 人のユーザが ライフサイエンスレポート を参照しています。)
          登録ユーザ: 0 ゲスト: 35
          BioQuick ニュース

          BioQuick Newsは、サイエンスライターとして30年以上の豊富な経験があるマイケルD. オニールによって発行されている独立系科学ニュースメディアです。世界中の生命科学関連のニュース・トピックスをタイムリーにお届けします。BioQuick Newsは、現在160カ国以上に読者がおり、2010年から6年連続で米国APEX Award for Publication Excellenceを受賞しました。
          BioQuick is a trademark of Michael D. O'Neill.

          抗体よもやま話
          創薬よ何処へ
          アクセスカウンター
          DATEVisits/PVs
          2018/07/20:691/4480
          2018/07/19:705/6003

           

          クリエイティブ・コモンズ・ライセンス
          バイオマーケットjpのコンテンツは クリエイティブ・コモンズ 表示 - 非営利 - 改変禁止 4.0 国際 ライセンスの下に提供されています。引用される場合は出典元リンクの記載をお願いします。