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炎症性胃腸炎患者における管腔内EV


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  著者:  作成:2015/1/28 9:00:00

三橋マサト博士はカリフォルニア州アールバイン、NanoSomiXのチーフ研究員で、元日立化学研究所の主幹研究員(カリフォルニア州ロサンゼルス)である。彼は、炎症性胃腸炎のクローン病と潰瘍性大腸炎が如何に非侵襲的なバイオマーカーを必要としているかを力説した。三橋博士のグループは、炎症発症中である患者の腸管腔内EVを、健康体コントロールのそれと比較し、遺伝子発現上の違いの有無を調べた。サンプルとして、11人の健康体患者、13人のCD患者、そして21人のUC患者から腸管腔液(ILF)が採取された。分離されたEVの平均サイズは、濃度5×1011粒子/mLで150nm(範囲:50ー400nm)であった。上皮防御遺伝子(EPCAM, MUC2, TFF1, DEFA3)および白血球活性化マーカー(CD45, TGFB1, S100A9)の発現は健康体とIBD患者では大いに異なっていた。多変量分析(Minitab)の使用により、mRNAは健康体のサンプルをUC患者 (予測精度83%) とCD患者(予測精度75%)から区別することば可能であった。便サンプル内からこれらのEV mRNAが非侵襲的に検知可能か否かを調べるため、グループはさらに便サンプル中のEV mRNAを数量化した。結果、EV mRNAがILF内および便中浮遊物内の両方に存在することが判明した。裸のRNAが検知されなかったのは、内因性リボヌクレアーゼによって消化されたためだと考えられる。結果として、IBD患者の管腔液からEVを分離するのは可能であり、健康体のそれとは異なる遺伝子発現を有する、と三橋博士はまとめた。これらのEV中のmRNA量は炎症の度合いと関係する。EVをIBD用炎症バイオマーカーとして活用するためには、さらなる研究が必要である。

 

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