バイオ研究者向けLC-MS講座 「質量分析計による測定の基本はイオン化にあり:ESI編その1、イオン源の変遷」 - 質量分析屋のネタ帳

質量分析計による測定の基本はイオン化にあり:ESI編その1、イオン源の変遷


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  著者:  作成:2018/6/26 11:00:21

 


こんにちは。質量分析屋の髙橋です。


これまで、“質量分析計による測定の基本はイオン化にある”というテーマで種々のイオン化について書いてきました。今回から複数回にわたって、現在LC/MSで汎用的に用いられているエレクトロスプレーイオン化(electrospray ionizatio, ESI)について書いてみます。


ESIの開発によって、LC-MSは実用的な装置になりましたが、エレクトロスプレー(ES)イオン源が最初からLC-MSに用いられていた訳ではありません。


今回は、私の知る限りという限定付きですが、ESイオン源に関する変遷について書いてみたいと思います。


市販のESイオン源を最初に開発したのは、Analytica of Branford(AB)という会社でした。1990年代の中頃のことだったと思います。当時、質量分析計の主なメーカーは、LC-MSのイオン源としてサーモスプレーをもっていました。


AB社は所謂サードパーティーで、各質量分析計メーカーにESイオン源を供給していました。初期のESイオン源の構造を図1に示します(詳細は正確ではないかも)。


図1 初期のESイオン源


 

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