バイオ研究者向けLC-MS講座 「質量分解能とm/z値について」 - 質量分析屋のネタ帳

質量分解能とm/z値について


トップ  >  質量分解能とm/z値について

  著者:  作成:2016/10/19 17:00:38

こんにちは! 質量分析屋の高橋です。


以前に投稿した

http://biomarket.jp/lcms/content0004.html マススペクトルから何が分かる?
http://biomarket.jp/lcms/content0005.html MSで得られる質量情報について
http://biomarket.jp/lcms/content0008.html 質量分解能と分子の質量・分子量の関係



では、マススペクトルを測定する時に観測されるイオンのm/z値とそのイオン種から、私達は基本的には元の(イオンになる前の)分子の質量を知ることができること、また質量分析計の質量分解能が低くてモノアイソトピックピークと同位体ピークを分離できない場合には分子量情報が得られること、を解説しました。
質量分析において、m/z値を正確に得ることは最も重要です。m/z値の正確さによって、得られる情報にはどんな差があるのでしょうか?

現在市販されている質量分析計を大きく分類すると、四重極質量分析計(quadrupole mass spectrometer, Q-MS)、イオントラップ質量分析計(ion trap mass spectrometer, IT-MS)、飛行時間...

 

続きを読む
ログインしてください
  •      

この記事が役に立つたらぜひシェアしてください!
このエントリーをはてなブックマークに追加

投票数:39平均点:6.67
  • 自己紹介
    はじめまして。質量分析屋こと、エムエス・ソリューションズの髙橋 豊です。このコーナーで、バイオ研究者向けの LC-MS に関する話題を提供していくことになりました。 私が 質量分析 ( mass sp…続きを読む (2016-4-19)  
  • 質量分析計におけるキャリブレーションの重要性
    こんにちは。質量分析屋の高橋です! 初回は、 質量分析計 (MS装置)における キャリブレーション の話です。 MS装置の キャリブレーション とは、MSで得られるマススペクトルの横軸…続きを読む (2016-5-18)  
  • マススペクトルから何がわかる?
    マススペクトルは質量分析によって得られる最も基本的なデータであり、縦軸を信号強度、横軸を m/z で表した二次元表示です( mとz はそれぞれイタリック体で表記)。 ここで、 m はイオンの質量…続きを読む (2016-6-1)  
  • m/z とは?
    こんにちは! 質量分析屋の髙橋です。 第一回目、第二回目共に、マススペクトルの横軸である m/z について触れています。今回は、このことについて、もう少し掘り下げて考えてみます。 日本質量分析…続きを読む (2016-6-15)  
  • MSで得られる質量情報について
    こんにちは。質量分析屋の高橋です。二回目の「マススペクトルから何がわかる?」で、“質量分析では分子の質量情報が得られる”と書きました。 “質量分析で得られるのは分子量情報ではないのか?”と思われ…続きを読む (2016-7-6)  

おすすめ製品・サービス

化合物の分子を可視化するHigh Definitionイメージング 脱離エレクトロスプレーイオン化(DESI)イメージングとは、マトリックス塗布などの前処理の必要がないイオン化技術で、電荷を有するスプレー溶媒によって、試料をイオン化します。 DESI は非破壊的なソフトイオン化であり、単一の組織切片を複数回分析することができます。DESI による測定後の組織切片を再利用して、同一試料を組織染色することやMALDI 質量分析イメージングとのデータ比較を行うことができます。 応用範囲は、薬物代謝研究、がん研究(バイオマーカーの発見など)、法医学分析(指紋分析、不正薬物、乱用薬物など)、化学材料分析(高分子材料表面の添加剤分布解析、金属表面処理試料の評価など)、化粧品分析など多様です。もっと読む
次世代シーケンシングによる免疫レパートリーの配列決定 次世代シーケンシングは、免疫レパートリーのV領域(またはV(D)J配列)をパラレルに数百万の塩基配列決定を可能にしますが、次世代シーケンサーの多くは配列のread-lengthに限界があります。 そこでiRepertoire社では、様々なread-lengthに対応したヒト・マウス免疫細胞のCDR3領域をカバーするマルチプレックスPCRプライマーセットを供給しています。もっと読む
測定から意思決定までをわずか数秒で実現! 製品の偽装や不良品・劣化品との差異解析はメーカーにとって大きな課題です。しかし、従来の技術ではサンプル前処理と分析、データの解釈に時間がかかるため、分析者の大きな負担となっていました。 DART QDa with LiveIDシステムは、下記の組み合わせによって、これらの課題に対するソリューションを提供します。 ①堅牢で信頼性が高く、操作も簡単なACQUITY QDa検出器 ②サンプル前処理を最小限に抑え、クロマトグラフィーによる分離を必要とせずに、さまざまなサンプルに対応可能なダイレクトかつ迅速な分析手法を実現するIonSense社のDARTイオン源 ③得られたデータから多変量解析によって結果を得て、迅速なリアルタイムサンプル分類をユーザーへ提供するLiveIDソフトウェアもっと読む
運営会社:バイオアソシエイツ株式会社

バイオマーケットjpは、ライフサイエンス研究者・バイオビジネス関係者のための会員制サイトです。

ユーザー登録すると...

コンテンツの全文表示・コメント投稿・各種お申し込み・ダウンロード等、

様々なユーザー専用機能をご利用いただくことができます。

 

ユーザー登録は1分で完了

ユーザー登録は無料

運営者:バイオアソシエイツ株式会社

質量分析屋のネタ帳
  • 髙橋 豊
    質量分析に関する技術コンサルティングを提供するエムエス・ソリューションズ株式会社 髙橋 豊 氏によるLC-MS講座です。 バイオ研究者向けにLC-MSに関する様々な話題やLC-MSの操作で注意すべき点などを分かりやすくご紹介します。

にほんブログ村 科学ブログ 生命科学へ
  •      

登録ユーザー数
3244人
2019年06月16日 現在
新メンバー
あゆ 2019/6/16
KenTa 2019/6/15
mkimura 2019/6/13
hoshihos 2019/6/12
マサヤ 2019/6/12
takuya 2019/6/12
cyaitou 2019/6/11
patton 2019/6/9
giants 2019/6/7
Shiory 2019/6/5
minami 2019/6/5
imiya 2019/6/4
Kento-H 2019/6/3
S_Naoko 2019/5/30
KBM YS 2019/5/30
20 人のユーザが現在オンラインです。 (1 人のユーザが 質量分析屋のネタ帳 を参照しています。)
登録ユーザ: 0 ゲスト: 20
BioQuick ニュース

BioQuick Newsは、サイエンスライターとして30年以上の豊富な経験があるマイケルD. オニールによって発行されている独立系科学ニュースメディアです。世界中の生命科学関連のニュース・トピックスをタイムリーにお届けします。BioQuick Newsは、現在160カ国以上に読者がおり、2010年から6年連続で米国APEX Award for Publication Excellenceを受賞しました。
BioQuick is a trademark of Michael D. O'Neill.

抗体よもやま話
創薬よ何処へ

 

クリエイティブ・コモンズ・ライセンス
バイオマーケットjpのコンテンツは クリエイティブ・コモンズ 表示 - 非営利 - 改変禁止 4.0 国際 ライセンスの下に提供されています。引用される場合は出典元リンクの記載をお願いします。