グルコース欠乏が、ガン細胞を殺傷するフィードバックループを活性化させる

2012
7月 25
(水)
16:30
臨床医学のバイオニュース

グルコース欠乏が、ガン細胞を殺傷するフィードバックループを活性化させる

正常細胞と比べて、ガン細胞は並外れた量のグルコースを欲しがるので、それによる細胞代謝の変化は、好気性解糖とか「ワールブルク効果」として現れる。研究者は、ガン治療の標的にこの効果を利用できないかと着目しており、代謝状態が変化したガン細胞において、生化学的シグナルがどのように現れるのかを解析している。興味深い研究として、UCLAの分子生物学と臨床薬理学教授である、トーマス・グレーバー博士に率いられる研究チームが、これまでと逆のやり方を採用している事だ。つまり、グルコースの代謝が、ガン細胞に現れる生化学的シグナリングに、どのような影響を与えるかという事である。Molecular System Biology誌2012年6月26日号のオンライン版に掲載された研究報告によれば、グレーバー博士等は、グルコース欠乏状態が−この状況がガン細胞からグルコースを奪い取ることになる−活性酸素類の蓄積を誘発し、結果としてガン細胞の死滅に繋がる代謝とシグナル経路の促進ループを活性化する事を明らかにした。この活性酸素類は、ビタミンCのような抗酸化物質の作用対象となる、細胞障害の原因分子やイオンなどである。

 

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Webmaster  投稿日時 2012/7/23 12:07
togawaさま

ご指摘ありがとうございます。修正しました。
今後ともよろしくお願い申し上げます。

バイオアソシエイツ(株)
小畑
togawa  投稿日時 2012/7/20 9:57
日本語訳、後半の以下の部分、致命的な誤訳です。
語:チロシンリン酸化酵素阻害剤とを組合せた相乗効果
正:チロシン脱リン酸化酵素阻害剤とを組合せた相乗効果


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