抗体書籍の著者による抗体基礎知識 「酵母をはじめとする様々な生物はバイオ研究の宝庫」 - 抗体よもやま話

酵母をはじめとする様々な生物はバイオ研究の宝庫


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  著者:  作成:2016/10/26 17:00:00

大海 忍

 2016年10月、ノーベル生理学・医学賞は大隅良典博士に決定しました。最初に申し上げておきますが、大隅先生とは抗体に関わる接点はないです。1979年、私は今堀和友教授に修士課程の大学院生として弟子入りしました。研究室は東京大学本郷キャンパスの医学部生化学教室、今堀研の先輩となる大隅先生は、すぐ隣の理学部2号館におられ、植物生体制御学(安楽泰宏教授)研究室で助手をされていました。
私の研究テーマが大腸菌の外膜にある毒素受容体であったことから、大隅先生をはじめ、酵母や大腸菌の膜生化学を得意とする安楽研の皆様から膜たんぱく質研究法を基本から教えていただきました。オートファジーの話になるとそれから20年近く後、私は医科学研究所いた頃、大隅先生は岡崎の基礎生物学研究所の教授になられて間もない時期かと思います。
 朝8時に私のデスクの電話が鳴ります。

大隅:「酵母が飢餓状態になると増えるたんぱく質があるのだけれど、電気泳動ででかくなる。これってどう思う?」
大海:「既知たんぱく質に配列が似ているものないですか? たとえばユビキチンとか。」 
大隅:「酵母のユビキチンとは別物で、動物種かえて検索かけ...

 

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