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ELISAの定量性について


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  著者:   作成:2016/3/8 9:00:35

大海 忍

私が酵素抗体法(ELISA, Enzyme-Linked Immunosorbent Assay) と出会ったのは大学院博士課程に在学していた1970年代後半の頃でした。 本郷キャンパスの医学部生化学教室には、附属病院から学位取得のために研究をしに訪れるお医者さんが何人かいて、木村吉雄先生もその一人でした。

木村先生は、筋ジストロフィー症の原因たんぱく質の一つと考えられていたカルパイン(当時私たちは CANP: Calcium-Activated Neutral Protease と呼んでいた)の筋肉内定量を目指し、筋組織抽出液中に存在するカルパインを ELISA で調べる実験を進めていました。

ELISA の定量性を検証するために、私は粗抽出液をイオン交換カラムで分画しカルシウムイオン依存性のタンパク質分解活性を調べるとともに、カルパインを電気泳動で二次元展開して木村先生のお手伝いをしました。

今になって考えると、私がたんぱく質分解に生涯関わることになったのは、この実験がきっかけだったかもしれないと感慨深いものがあります。

ELISA は、酵素標識した抗体を利用して粗抽出液中の抗原量を見積もる方法で、それほど煩雑な実験操作なしで結果が得られます。標識酵素としてはアルカリホスファター...

 

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