抗体書籍の著者による抗体基礎知識 「モノクローナル抗体の特長について」 - 抗体よもやま話

モノクローナル抗体の特長について


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  著者:  作成:2015/8/3 7:00:00

大海 忍

モノクローナル抗体の作成技術は、Köhler と Milstein によって1975年に報告された画期的方法です。

抗体産生細胞であるBリンパ球を腫瘍細胞と融合させて不死化することにより、単一の抗原決定基に対する抗体をつくる細胞をクローン化して増殖させることができます。

免疫動物の抗血清から調製したポリクローナル抗体と比較したときのモノクローナル抗体の特長を辞典で調べて列記してみました。

1. 均一な抗原認識特異性をもつ

2. 力価の高い抗体が得られる

3. 半永久的に抗体の生産が可能である

4. 免疫原として精製抗原を必要としない

これら4つの中で間違っているものがあると思うのですがいかがでしょうか、 ちょっと考えてみてください。

コメントで気軽に書き込んでいただくとうれしいです。

 

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ohmiS  投稿日時 2015/9/3 9:18

モノクローン抗体の特長として、知財として確保しやすいことがあります。特許をとるときはモノクロが断然有利です。しかしモノクロは、コスト的にポリクローン抗体の10倍かかります。それから、スクリーニングをしっかり準備していないと、良いクローンを絞り込めないです。したがって、まずはポリクロ、よさそうだったらモノクロでという戦略は良いでしょう。ただし、たんぱく質の飜訳後修飾を見分けるような特殊抗体は、ポリクロではなかなかとれないので、最初からモノクロで挑戦ということも選択肢のひとつになります。どのような抗体が欲しいかによって作戦を変え、どんどん抗体作成をすすめてもらえると嬉しいです。
このごろは大学などの公的研究機関が知財を囲い込むことが目立っていますが、大学・研究所での個別研究では基礎を重視し、いろいろな企業と連携することによって情報を公開、ほんとうのビジネス化は民間に任せることが良いです。そうしないと、研究をやっていく人材が育たなくなってしまうからです。

ohmiS  投稿日時 2015/9/3 8:54

モノクローン抗体は、免疫時の抗原の状態にもよりますが、イムノブロットを苦手とすることがあります。同一クローンということなので、精製方法や保存法が原因かもしれません。非特異バンドが目立つのは、本来の抗原に対する結合が弱くなっているので、相対的に他のたんぱく質を染めてしまっているからです。
うまくバンドがでたものを分注して大事に使うのがよろしいかと思います。ただし、凍結保存はよくないことが多々有ります。濃度を保って冷蔵をおすすめします。

mayumi  投稿日時 2015/9/1 9:34

ある有名な抗体の会社よりモノクローナル抗体を購入しますと、lot間に差があり、4本中2本は、正しいバンドを認識しましたが2本は非特異的バンドがが多く検出されました。
クローンが変更になったのかと問い合わせをしましたが、変更なしとのことで精製方法かもしれないということでした。モノクローナル抗体でもこのようなことが起きるのでしょうか?

ohmiS  投稿日時 2015/8/11 17:50

ビジネス特に抗体医薬などの大規模な市場へ活用できるのは、ものクローン抗体です。比較的手軽にできるのはポリクローン抗体なので、個別研究レベルで良い抗体ができてきたら、それを企業がモノクロ化するというような住み分けができると良いです。もっと望ましいのは、民間企業も積極的に独自の良い抗体を作ってほしいです。

引用:


Happyさんは書きました:
抗体医薬開発での今後の変化や留意点はありますでしょうか?

ohmiS  投稿日時 2015/8/11 16:35

ポリクローン抗体と比較したときの特長なので、力価に関する記述が間違っていることになります。抗体がうまくできたときは、ポリでもモノでも同じ力価を示します。ただ、おっしゃる通り、抗原の複数の部位にポリクローナル抗体ができたときは、ポリの力価が高くなります。辞書を執筆されたかたは、抗体ができにくいときはひとつ良いモノクローン抗体をとれば高力価の抗体が得られるとしてうっかり書いてしまったのでしょう。
他にモノクローン抗体の特長をご存知でしたがぜひコメントして教えて下さい。

sandiegan  投稿日時 2015/8/11 8:34

4つの特徴、どれもありなのかと思いますが、、、
2の力価の高い抗体について、ポリクロでは同一抗原上のことなる部位を認識する抗体が混在する可能性があり、単一抗原部位を認識するモノクロよりは抗体価が高い可能性がある。
ただし、モノクロでも十分なアフィニティーを有し、高力価のものもありますから、一概には言えませんね。

Happy  投稿日時 2015/8/5 9:25

抗体医薬開発での今後の変化や留意点はありますでしょうか?



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