抗体書籍の著者による抗体基礎知識 「自己紹介」 - 抗体よもやま話

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  著者:  作成:2015/7/14 10:00:00

大海 忍

はじめまして、大海 忍(おおうみしのぶ)です。抗体にかかわる話題を提供することになりました。

私がはじめて抗体を意識したのは1970年代後半で大学院生の頃です。研究テーマの対象が原核生物だったせいか、高等動物の複雑なしくみを何となく避けていたようにも思えます。


抗体作製のエキスパートから手ほどきをうけながら、自ら精製した大腸菌受容体たんぱく質をウサギに注射したことを記憶しています。当時はもちろんイムノブロットのような検出技法がなかったので、 オクタロニーで抗体がうまくできたことを確認しました。ニトロセルロース膜に転写した電気泳動像を蛍光標識抗体で染め暗室で緑色に光るバンドを見て感激したのは何年かあとになります。いまでは、モノクローン抗体をはじめとする様々な技術があり、 抗体が身近で扱いやすい存在になりましたが、私にとって大きな転機はペプチド合成機との出会いでした。


1987年、東京大学医科学研究所に赴任したとき、 故上代淑人教授に医科研3号館地階にあった430A(アプライドバイオシステムズ 社の固相ペプチド合成装置)を見せられ、「これ使ってみないか?」と誘われました。ち...

 

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