バイオ研究者向けLC-MS講座 「MSMS(タンデム質量分析)の動作や用語 その2」 - 質量分析屋のネタ帳

MSMS(タンデム質量分析)の動作や用語 その2


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  著者:   作成:2021/3/26 9:00:51

質量分析屋の髙橋です。


前回、MS/MSの種類を5つ挙げ、その中のプロダクトイオン分析について解説しました。プロダクトイオン分析は、未知化合物等の定性に用いられますが、今日は、プロダクトイオン分析と装置の動作原理は非常に似ていて、定量分析に用いられる選択反応モニタリング(selected reaction monitoring, SRM)について解説します。


 SRMは、分析現場においては、殆どはQqQ-MSを用いて行われる手法です。原理的には、Sector-MSやIT-MSにおいても実行可能です。ここでは、主にQqQ-MSによるSRMについて、その動作や用語について整理してみたいと思います。


SRMについて解説する前に、SIM(選択イオンモニタリング, selected ion monitoring)について確認しておきましょう。SIMは、Q-MSなどの電圧走査タイプの質量分析計において、主に定量分析に用いられる測定法です。Q-MSにおける印加電圧とイオンの安定振動領域の関係を図1に示します。


 


図1 Q-MSにおける電圧走査とイオンの安定振動領域



直流電圧と高周波電圧の比を一定に保ちながら、電圧走査線に沿...

 

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