バイオ研究者向けLC-MS講座 「LC-MSイオン導入細孔の電圧設定」 - 質量分析屋のネタ帳

LC-MSイオン導入細孔の電圧設定


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  著者:   作成:2020/3/19 10:00:00

質量分析屋の高橋です。お仕事でLC-MSをお使いの方で、イオン導入細孔の電圧設定を意識しておられる方はどれ位いらっしゃるでしょうか?イオン導入細孔は、ESIやAPCIなどの大気圧イオン源において、大気圧で生成したイオンが真空領域に入っていく時に最初に通過する細孔です。図1をご参照下さい。


 


 


 図1 ESIソースの概略図



メーカーによって名称は異なり、cone, orifice, transfer tube, heated capillaryなどと呼ばれています。その後に続く差動排気部にイオンを送り込むために、数十V程度の電圧が印加されています。イオンを後ろから押す所謂リペラー電圧的な役割を果たしますが、その電圧の最適値は、イオンのm/zに依存します。その依存性というかイオンのm/zによってどの程度最適電圧が違うかは、メーカーや機種によって異なります。メーカーや機種毎にデフォルトの設定値があり、多くの化合物はデフォルト設定値のまま測定してもそこそこのシグナル強度が得られますが、極端に分子量が小さい、あるいは大きい化合物については、そのイオンを通すた...

 

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